政治的不安定とアマゾン国家の悲劇とは? わかりやすく解説

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政治的不安定とアマゾン国家の悲劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:45 UTC 版)

エクアドルの歴史」の記事における「政治的不安定とアマゾン国家の悲劇」の解説

1925年7月、軍内部青年将校クーデター起こしてグアヤキル自由主義者政権から排除し、この七月革命によって新たに労働者中間層基盤とした軍政敷かれることになった革命拠って成立したイシドロ・アヨラ政権自由貿易から国家主導工業化目指し並行して労働者保護行っている。しかし、1929年世界恐慌によりエクアドル大きな打撃を受けると、社会不安混乱続き1931年にアヨラ政権クーデター崩壊すると、以降エクアドル政局大混乱陥った混乱続いた後、1933年大統領選挙では、労働者からの圧倒的な支持受けて80%を越え得票率ホセ・マリア・ベラスコ・イバラ圧勝しエクアドル史にはじめて姿を現した。ベラスコ・イバラは雄弁術巧み民衆動員長け寡頭支配層に敵対するポプリスモ政治家としての能力はあったが、しかし現実的な経済問題解決することも、社会改革を行うだけの力量もなく、政権に就いて行えることは独裁強めるだけであった。ベラスコ・イバラはこの後五度1933年-1935年1944年-1947年1952年-1956年1960年-1961年1968年-1971年大統領就任するが、四年の任期全う出来たのは三度目のみだった。しかし、以降40年間に渡りエクアドル現代史にはこのポプリスタが政界君臨することになる。 ベラスコ・イバラは独裁的な姿勢を採ったため、1935年軍事クーデターで失脚した。その後政治的な混乱続いた後、1940年不正選挙でベラスコ・イバラを破りグアヤキル寡頭支配層を代表したカルロス・アロヨ・デル・リオが大統領就任するが、アロヨ政権第二次世界大戦においてドイツ資本追放など、親米政策を採ったことと、任期中インフレ進行などが、エクアドル人民族主義逆撫でした。さらにアロヨ政権間もなく大きな国難にぶつかることになる。 1941年隣国ペルー国境接すアマゾン地域領土問題紛糾し同年両国緊張遂にエクアドル・ペルー戦争へと発展したペルー領内におけるエクアドル軍存在侵略であると主張し一方エクアドルペルーこそが侵略者だと主張した最終的に1941年7月23日ペルーエクアドルへの侵攻開始したペルー軍大挙してサルミーヤ川を渡河し、エクアドルオロ県に進むと、係争地域全てにおいてエクアドル軍破りエクアドルオロ県とロハ県一部分(国土全体のおよそ6%)を占領したペルーエクアドル係争地域領有権の主張撤回することを要求しペルー海軍グアヤキル港を封鎖しエクアドル軍補給絶った。こうして数週間戦闘の後アメリカ合衆国ラテンアメリカ諸国による圧力により戦争終わったエクアドルペルー1942年1月29日第二次世界大戦における、枢軸国との戦い約束するリオデジャネイロ議定書一致したエクアドルはこの議定書アマゾン地域領有権放棄しペルーはこの議定書により係争地域25km2獲得した。この敗北により、アロヨ政権孤立し、また後のエクアドル・ペルー間の関係も大きく悪化したその後二度戦争があり、両国間の緊張続いたが、最終的に1998年エクアドル遂にこのアマゾン失陥正式に認めることになった

※この「政治的不安定とアマゾン国家の悲劇」の解説は、「エクアドルの歴史」の解説の一部です。
「政治的不安定とアマゾン国家の悲劇」を含む「エクアドルの歴史」の記事については、「エクアドルの歴史」の概要を参照ください。

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