性加害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 22:09 UTC 版)
沖縄県の中学校で、部活動の副顧問をしていた男性教諭からわいせつ行為を受けた女子生徒が、高校進学後自殺した事件も起こっている。 平成20年には宮城県立中学校で、陸上部顧問が女生徒の自宅を訪問した際に女生徒にキスをして、その後も複数回校内でキスをしたうえで着用している服を脱がすなど行った。目撃した講師が校長に報告し教員に注意をすると、女生徒に対し多分首になる、首になったら死ぬことしか考えられないなどと伝え、それを聞いた女生徒は教師をかばう手紙を書いている。本件が明るみになり教師は懲戒処分となったが、キスの事実の否認と女生徒が嫌がっていなかったことを理由に懲戒処分には裁量権を逸脱・濫用した違法があったとして、その取消を請求し、女生徒がセクハラ行為をある程度受容していたこと自体は相手方の同意に関わらず一律禁止の趣旨に照らし棄却されている。 また、小学校3年生の担任が複数の受け持ち女児を呼び出し日々下着の中に手を入れるなどの猥褻行為を行い懲戒処分で失職となった教員が、その後障害のある子どもたちの支援施設に就労している実態もある。 大分県立高校(校名は非公表)の男性教諭が、2018年10月以降に教え子の女子生徒に対して淫らな行為をし、女子生徒は関係に悩み自殺未遂し意識障害の状態となった。大分県教育委員会はこの男性教諭を2019年7月に懲戒免職処分としたが、生徒のプライバシーにかかわるなどの理由で公表していなかった。生徒の両親は2020年1月14日付で県を相手取り大分地方裁判所に提訴し係争中である。 2021年6月には、東京都足立区で男性教諭(33)が自分が5年間勤務する小学校の女子トイレに小型カメラを置き、児童を撮影した疑いで児童ポルノ禁止法違反で再逮捕された。既に都迷惑防止条例違反容疑で逮捕されていた。同教諭は特別支援学級を担当していた。横浜市教育委員会では2021年、男性教員(37)が修学旅行で脱衣所に盗撮用カメラを設置および児童の下着を盗んだことで逮捕されて懲戒処分を行った。 2021年10月には、東京都板橋区で小学校教諭の男性(29)が教え子を教室に鍵をかけて閉じ込め、胸を触るなどのわいせつな行為をしたうえ口止めして逮捕された。 2021年10月には兵庫県教育委員会が特別支援学級の女子生徒の下半身や胸を触るなどで男性教諭を懲戒免職処分とし、これを知りながら管理職に報告を怠った40代の女性教諭も減給処分とした。 2021年9月、大阪府警察は教え子の男子生徒にわいせつな行為をしたとして、府内の元私立中教諭の男(37)を準強制わいせつ容疑で逮捕、別の男子生徒に裸の動画を送らせたとして、滋賀県内の公立小学校の男性教諭(32)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)容疑で書類送検した。後者はツイッターで女性になりすまし、約7年前から男子中高生ら400人以上にわいせつな動画を送付させていた。 2021年8月には、大阪市内の私立高校の男子野球部員にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの疑いで同校野球部の元コーチ(31)が逮捕された。 被害当時は幼く被害を訴えられない場合があり、2021年12月には、約30年前に元教師の男性から性暴力を受けたという三重県の40代の女性らは担任だった元教師から修学旅行などで胸を触られたり、キスをされたりして同窓会で被害者が複数いることが判明したことから、加害男性に直接面会し謝罪させ、市教育委員会に性暴力について適切な対応や予防策を求める要望書を提出した。
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