形式解説(0番台)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 10:02 UTC 版)
「JR北海道789系電車」の記事における「形式解説(0番台)」の解説
編成番号は2両・3両単位で付番され、車両番号に識別記号「HE」を冠し「HE-104」のように表す。全車が川崎重工業で製造された。 旭川(八戸・新青森・函館)向きでグリーン車・身障者対応設備を持つHE-100編成(3両編成)と、札幌(青森)向きのHE-200編成(3両編成)のユニットによる6両が基本組成である。このほか、増結用として青森向きのHE-300編成(2両編成)が存在する。 なお、HE-100編成は当初2両編成であったが、輸送力増強のため2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正以降、サハ789形を追加した3両編成となった。また、HE-200編成は増結用を兼ねていたが、HE100編成を3両に増強した際、増結用として2両編成のHE-300編成が設定された(後述)。 HE-100編成 基本編成の旭川(八戸・新青森・函館)方に組成される編成で、クロハ789形 + モハ788形 + サハ789形の3両で構成される。 2002年(平成14年)にHE-101編成 - HE-104編成のクロハ789形・モハ788形がそれぞれ4両ずつ (101 - 104) 、2005年(平成17年)にHE-101編成 - HE-104編成のサハ789形が4両 (101 - 104) とHE-105編成の各形式がそれぞれ1両ずつ (105) 、2011年(平成23年)にHE-106編成の各形式がそれぞれ1両ずつ (106) 製造された。クロハ789形100番台 (Tsc) 運転台をもつ制御車であり、旭川(函館・八戸・新青森)方の先頭車。補助電源装置 (SIV) と電動空気圧縮機 (CP) を搭載する。 客室は1 + 2列配置のグリーン室(15席)と2 + 2列配置の普通室(14席)の合造で、普通室の車端部座席には車椅子対応設備を持つほか、札幌(青森)方に車販準備室・トイレ(車椅子対応 + 男子用)・洗面所を設置する。なお、本形式のみ全ての座席にパソコン用のコンセントが設置されている。 モハ788形100番台 (M1) 中間電動車で、札幌(青森)方に簡易運転台を装備する。パンタグラフと日立製で自然冷却式の主変圧器と主変換装置を搭載する。 客室は普通車(60席)で、旭川(八戸・新青森・函館)方の車端部に喫煙室を設置する。なお、喫煙室は2007年(平成19年)3月18日の全車禁煙化に伴い、フリースペースとなっている。 サハ789形100番台 (T) 編成増強のため2005年(平成17年)に追加製造された中間付随車で、札幌(青森)方に簡易運転台を装備する。 客室は普通車(68席)である。 左:サハ789 106 中:モハ788 106 右:クロハ789 106 HE-200編成 基本編成の札幌(青森)方に組成される編成で、モハ789形 + モハ788形 + クハ789形の3両で構成される。 各形式とも、2002年(平成14年)に5両 (201 - 205) 、2011年(平成23年)に1両 (206) が製造された。モハ789形200番台 (M2) 中間電動車で、旭川(八戸・新青森・函館)方に簡易運転台を装備する。日立製の主変換装置を搭載するが、主変圧器は装備せず、電力は隣車のモハ788形200番台から供給される。 客室は普通車(64席)で、旭川(八戸・新青森・函館)方にトイレ(共用)とテレホンカード式の公衆電話を設置する。なお、公衆電話は2009年(平成21年)10月1日をもって使用停止となり、撤去された。 モハ788形200番台 (M3) 中間電動車で、パンタグラフと東芝製で強制冷却式の主変圧器と主変換装置を搭載する。簡易運転台は装備しない。 客室は普通車(68席)である。 クハ789形200番台 (Tc) 運転台をもつ制御車であり、札幌(青森)側の先頭車。補助電源装置 (SIV) と電動空気圧縮機 (CP) を搭載する。 客室は普通車(56席)で、旭川(八戸・新青森・函館)方にトイレ(共用 + 男子用)・洗面所を設置する。 左:クハ789 204 中:モハ788 204 右:モハ789 204 HE-300編成 2005年(平成17年)に製造された増結用の編成である。モハ788形 + クハ789形の2両で構成され、増結用車両として青森方に連結されていた。両形式とも、301, 302の2両が製造された。なお、増結には785系300番台電車(NE-303編成)も共通で使用された。モハ788形300番台 (M3) 中間電動車で、パンタグラフと東芝製で自然冷却式の主変圧器と主変換装置を搭載する。 客室は普通車(68席)である。簡易運転台は装備していない。 クハ789形300番台 (Tc) 運転台をもつ制御車であり、青森側の先頭車。補助電源装置 (SIV) と電動空気圧縮機 (CP) を搭載する。 客室は普通車(56席)で、トイレ(共用 + 男子用)・洗面所を設置する。
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形式解説(1000番台)
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編成番号は車両番号に識別記号「HL」を冠し、「HL-1001」のように表す。全車両が川崎重工業で製造された。 クハ789形 運転台をもつ制御車(先頭車)で、トイレ(共用 + 男子用)・洗面所を設置する。1000番台 (Tc1) 旭川・室蘭方に組成される普通車(52席)。 2000番台 (Tc2) 札幌方に組成される普通車(50席)で、車椅子対応座席を2席設置する。 左:クハ789形2000番台(2007年10月17日 / 旭川駅) 右:クハ789形1000番台(2007年10月17日 / 旭川駅) モハ789形 主電動機を搭載する中間電動車で、パンタグラフ・主変圧器は装備しない。1000番台 (M) 普通車(64席)で、自動販売機を設置する。なお、自動販売機は2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正で使用停止となった。 2000番台 (Mu) 「uシート」(49席)とされ、荷物置き場、車椅子対応座席、多目的トイレ(オストメイト・車椅子対応)、車掌室を設置する。 左:モハ789形2000番台(2007年10月17日 / 旭川駅)右:モハ789形1000番台(2007年10月17日 / 旭川駅) サハ788形1000番台 (TA) 電力供給設備を搭載する付随電源車で、パンタグラフ・主変圧器を装備し、両隣のモハ789形に電力を供給する。 客室は普通車(68席)で、テレホンカード式公衆電話)を設置する。なお、公衆電話は2009年(平成21年)10月1日ダイヤ改正で使用停止となり、撤去された。 サハ788形(2007年10月17日 / 旭川駅)
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