市営公園時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 14:22 UTC 版)
「カナディアンワールド公園」の記事における「市営公園時代」の解説
1999年7月4日に星の降る里芦別から用地と施設の25年間無償貸与を受け「芦別市営カナディアンワールド公園」として開園し、無料開放された。園内34施設のうち展示施設としてアンの家グリーンゲイブルズ、事務所としてポストオフィス、休憩所としてリンド夫人の家の3施設を市の直接管理とし残りのうち15施設にテナントを入居させた。しかし無料化後も年間約1億円の維持費がかかったことから、星の降る里芦別の累積損失はその後も膨らみ続け2007年(平成19年)8月2日に札幌地方裁判所から自己破産の手続き開始決定を受けた時点で負債総額は約75億円に達した。そして、損失補償契約を結んでいたことから、同年6月に成立した調停で負債のうち約32.4億円を芦別市が19年かけて分割返済することになった。こうした経緯から、経費の掛かる施設や設備等の運用は大幅に縮小されることになった。 2013年には、テーマパーク時代から毎年8月に開催された数千本のたいまつロウソクによる絵を中心にレーザー光線の演出や打ち上げ花火を行う「キャンドルアート」イベントが人手不足や資金難を理由に20回目をもって終了。 一方、2014年(平成26年)のNHK連続テレビ小説「花子とアン」の影響で「アンの家」についての問い合わせが相次ぎ来場する観光客も増えた。同年にはユニバーサルミュージック により、上記オムニバスCDが再発売された。 2015年11月には、市民検討委員会にて、公園の債務返済が終了する2026年まで存続し、民間資金の活用やクラウドファンディングを用いた資金調達などの提言が提出された。しかしながら、施設老朽化のため建造物の全面改築に20億円以上が必要と試算されることから、2018年(平成30年)2月に市行政改革委員会が存続すべきではないと提言し、多額の借入金を抱える公園管理者の芦別振興公社も5月に2018年度いっぱいでの清算を決定した。その後、芦別市は、全員協議会での了承の上、11月29日に2019年度の管理を芦別観光協会に委託した後同年度末に閉鎖する方針を明らかにした。 2019年度は開園期間である2019年4月27日から10月20日までの営業をもって市営公園としての運営は終了の方針が決定した。
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