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岡市之助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 01:08 UTC 版)

おか 市之助 いちのすけ
岡市之助中将
生誕 1860年3月28日安政7年3月7日
江戸幕府長門国(現・山口県
死没 (1916-07-20) 1916年7月20日(56歳没)
所属組織  大日本帝国陸軍
軍歴 1881年 - 1916年
最終階級 陸軍中将
指揮 陸軍大臣
陸軍次官
第3師団
歩兵第29旅団長
歩兵第22旅団長
戦闘 日清戦争
日露戦争
墓所 金戒光明寺
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岡 市之助(おか いちのすけ、1860年3月28日安政7年3月7日[1][2]) - 1916年大正5年)7月20日[1][2][3])は、日清戦争から第一次世界大戦までの時期の、日本陸軍軍人。最終階級は陸軍中将男爵

経歴

長州藩士・陸軍1等軍吏、岡吉春(品川弥二郎の命で錦の御旗を密造した人物[4])の二男としてで生まれる[1]大阪外語学校を経て、1881年(明治14年)12月、陸軍士官学校(旧4期)を卒業[1][5]

卒業後は歩兵第8旅団副官歩兵第20連隊中隊長、陸士教官を歴任[1]日清戦争には第1師団参謀として出征[1][2]参謀本部第2部員、兼軍令部第2局員を歴任し、日露戦争では陸軍省軍務局軍事課長をつとめた[1][2]1905年(明治38年)3月、陸軍少将[1][5]。歩兵第22旅団長、参謀本部総務部長、歩兵第29旅団長、軍務局長、陸軍次官などを経て、1912年(明治45年)2月、陸軍中将に進んだ[1][2][5]

軍部大臣現役武官制改正問題では、次官でありながら木越安綱陸相批判の急先鋒となった[2]第3師団長を経て、1914年(大正3年)4月、陸軍大臣に就任し[1][2][5]上原勇作陸相以来の懸案であった2個師団増設を実現した[2]。陸軍長州閥の中心的存在であったが、1916年(大正5年)3月、健康上の理由のため陸相を辞して待命となった[1][2]。同年7月6月、日清・日露・第一次世界大戦の軍功により男爵位を授けられた[6]

岡 市之助
おか いちのすけ

第12代 陸軍大臣
内閣 第2次大隈内閣
在任期間 1914年4月16日 - 1916年3月30日
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栄典

位階
勲章等
外国勲章佩用允許

親族

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『日本陸海軍総合事典』第2版、39頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 『日本陸軍将官辞典』163頁。
  3. ^ 『官報』第1193号「官庁事項・官吏薨去及卒去」1916年7月22日
  4. ^ 大内文化まちづくり~甦れ歴史空間 錦の御旗製作所跡(山口市文化交流課)”. oouchibunka.jp. 2021年9月27日閲覧。
  5. ^ a b c d 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』62頁。
  6. ^ 『官報』第1180号「授爵・叙任及辞令」1916年7月7日
  7. ^ 『官報』第677号「叙任」1885年10月1日。
  8. ^ 『官報』第2632号「叙任及辞令」1892年4月11日。
  9. ^ 『官報』第3818号「叙任及辞令」1896年3月25日。
  10. ^ 『官報』第4885号「叙任及辞令」1899年10月11日。
  11. ^ 『官報』第5767号「叙任及辞令」1902年9月22日。
  12. ^ 『官報』第6538号「叙任及辞令」1905年4月20日
  13. ^ 『官報』第8073号「叙任及辞令」1910年5月23日
  14. ^ 『官報』第311号「叙任及辞令」1913年8月12日。
  15. ^ 『官報』第917号「叙任及辞令」1915年8月21日。
  16. ^ 『官報』第1192号「叙任及辞令」1916年7月21日。
  17. ^ 『官報』第3578号「叙任及辞令」1895年6月5日。
  18. ^ 『官報』第3671号「叙任及辞令」1895年9月21日
  19. ^ 『官報』第3862号・付録「辞令」1896年5月16日
  20. ^ 『官報』第5072号「叙任及辞令」1900年6月1日
  21. ^ 『官報』第5613号「叙任及辞令」1902年3月25日。
  22. ^ 『官報』第5820号・付録「辞令」1902年11月26日。
  23. ^ 『官報』第6727号「叙任及辞令」1905年12月1日。
  24. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1906年12月30日
  25. ^ 『官報』第539号「叙任及辞令」1914年5月18日
  26. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日
  27. ^ 『官報』第1180号「授爵・叙任及辞令」1916年7月7日
  28. ^ 『官報』第1180号「授爵・叙任及辞令」1916年7月7日]。
  29. ^ 『官報』第2903号「叙任及辞令」1922年4月10日。
  30. ^ 『官報』第6433号「叙任及辞令」1904年12月8日
  31. ^ 『官報』第1035号「叙任及辞令」1916年1月17日。

参考文献

  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

外部リンク

公職
先代
楠瀬幸彦
陸軍大臣
1914 - 1916
次代
大島健一
日本の爵位
先代
叙爵
男爵
岡(市之助)家初代
1916年
次代
岡春雄



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