小野浜町とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 地名 > 小野浜町の意味・解説 

小野浜町

読み方:オノハマチョウ(onohamachou)

所在 兵庫県神戸市中央区

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒651-0082  兵庫県神戸市中央区小野浜町

小野浜町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 03:25 UTC 版)

日本 > 兵庫県 > 神戸市 > 中央区 > 小野浜町
神戸ポートターミナルより三井桟橋方面を望む。

小野浜町(おのはまちょう)は、兵庫県神戸市中央区町名。丁番を持たない単独町名である。郵便番号は651-0082。

地理

神戸港新港地区の東側(旧・葺合区側)にあたる。以前は新港第5~第8突堤だったが、現在各突堤間は埋め立てられ新港東埠頭となっている。

東は摩耶大橋および第二摩耶大橋を介して灘区摩耶埠頭、南は神戸港港島トンネルを介して中央区港島ポートアイランド)、南西は同区新港町、西北は同区浜辺通、北東は生田川(新生田川)を挟んで同区脇浜海岸通と接する。

歴史

小野は旧生田川(1871年新生田川に付け替え。現・フラワーロード)河口に形成された平野部の名称で、平安時代より「生田の小野」と呼ばれた歌枕の地でもあり、北野・夢野・宇治野などとともに神戸七野の一つに数えられる。江戸時代に河口東岸が新田開発されて、生田村から小野新田村が分離した。

小野浜と称された浜辺は河口西岸の神戸村側にも回り込んでおり、神戸村側では幕末から明治初頭にかけて神戸海軍操練所、兵庫運上所(最期まで神戸を兵庫だと言い張った江戸幕府による名称。新政府による名称は神戸運上所。現・神戸税関)などが置かれた。一方、河口東岸の小野新田村は1876年葺合村の一部、1889年に神戸市の一部となり[1]1900年の港域拡張でようやく神戸港に含まれるようになった[2]

  • 寛文4年(1664年)、新田開発が行われ、尼崎藩の検地を受け、小野新田として生田村より独立。
  • 文久3年(1863年)、将軍徳川家茂が摂海巡視に訪れた際にこの地に上陸し、勝海舟の建議で翌元治元年、(旧)生田川東岸に外国人墓地(小野浜墓地)が設けられる。また西岸に幕府海軍操練局が設置されたが翌年廃止。
  • 明治8年(1875年)、加納宗七が旧生田川河口東岸に港湾を開設し、加納湾などと呼ばれた。
  • 明治11年(1878年)、英国人カービーが小野浜造船所を開設。明治17年海軍省が買収。明治28年(1895年)閉鎖される。
  • 明治31年(1898年)、葺合区が旧小野浜造船所の入江の一部を埋立てる。
  • 明治40年(1907年)、小野浜荷扱所(のち神戸港駅)開業。
  • 大正5年(1916年)、鉄道院による埋立て工事。
  • 大正6年(1917年)、東神倉庫による埋立て工事。
  • 大正7年(1918年)、葺合浜辺通一~八丁目地先の、明治から相次いで作られた埋立地に「小野浜町」と命名、埋め立ては後も続いた。
  • 大正8年(1920年)、神戸港第2期修築工事が開始。
  • 昭和6年(1931年)、神戸市の区制施行により葺合区に所属。新港第5突堤竣工。
  • 昭和11年(1936年)、新港第6突堤竣工。
  • 昭和28年(1953年) - 新港第7突堤(西)竣工
  • 昭和31年(1956年) - 新港第7突堤(東)竣工
  • 昭和34年(1959年) - 新港第8突堤(西)竣工。第5~8突堤(西)に至る埋立地を編入。
  • 昭和42年(1967年) - 新港第8突堤(東)竣工。埋立地を編入。
  • 昭和49年(1974年)、磯上通一~八丁目・浜辺通一~八丁目の各一部を編入。
  • 昭和54年(1979年)、ハーバーハイウェイ開通。
  • 昭和55年(1980年)、葺合区・生田区の合区により中央区に所属。
  • 平成9年(1997年)、新港第5~第8突堤間の名称を「新港東埠頭」と改称。新港第5~第6突堤間の埋立完了。
  • 平成10年(1998年)、新港第6~第8突堤間の埋立完了。
  • 平成11年(1999年)、神戸港港島トンネル開通(新港側陸上トンネル部は旧新港第6突堤の位置[3])。
  • 平成15年(2003年)、神戸港駅廃止。
  • 平成22年(2010年)、神戸港駅跡地に神戸震災復興記念公園(みなとのもり公園)開園。

人口統計

  • 平成17年国勢調査(2005年10月1日現在)での世帯数6、人口12、うち男性人4、女性人8[4]
  • 昭和63年(1988年)の世帯数15・人口36[1]

施設

『角川日本地名大辞典』によれば神戸税関小野浜出張所・運輸省第三港湾建設局神戸港工事事務所・同神戸機械整備事務所・大阪鉄道管理局神戸港貨物区・神戸綿花会館・第4突堤派出所・第7突堤派出所・農林水産省神戸農林規格検査所・新港貿易会館・三井桟橋・第5~8突堤(現在は間が埋め立てられ新港東埠頭となる)があるという[1]

脚注

  1. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1988
  2. ^ 神戸開港150年のあゆみ(神戸港関連歴史略年表)”. 神戸開港150年記念事業実行委員会 (2017年). 2023年10月14日閲覧。
  3. ^ 阪神・淡路大震災からの復興の足跡”. 国土交通省近畿地方整備局神戸港湾事務所 (2003年). 2023年10月14日閲覧。
  4. ^ 神戸市町別世帯数・年齢別人口(国勢調査)”. 神戸市. 2009年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月23日閲覧。

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小野浜町」の関連用語

小野浜町のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小野浜町のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日本郵政株式会社日本郵政株式会社
Copyright (C) 2025 JAPAN POST SERVICE Co.,Ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小野浜町 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS