前町 (神戸市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/10 01:49 UTC 版)
前町 | |
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— 町名 — | |
国 | ![]() |
都道府県 | ![]() |
市 | ![]() |
区 | 中央区 |
人口 (2010年)[1] | |
- 計 | 0人 |
郵便番号 | 650-0039 |
前町(まえまち)は兵庫県神戸市中央区の町名の一つで、同区中央部西寄り南部、旧居留地内西南部の一街区だけの狭い範囲にあたる。新神戸NTTビルが町内唯一の建物である。
地理
前町は丁目には分かれておらず、1つだけある道路に囲まれた区画内を新神戸NTTビルが占めている[2]。用途地域としては全域が商業地域となっている[3]。
歴史
町名の由来
前町が行政上の町名として扱われるのは、明治32年(1899年)の条約改正で居留地が返還されて神戸市に吸収されて以降であり[4]、それまで街区自体は「居留地~番地」という呼ばれ方をされていて、前町は単なる道路の名称だった[5]。
前町が命名されたのは兵庫開港に伴い旧生田川(現在のフラワーロード)・鯉川筋・西国街道(現在の大丸山側道路)・海岸線に囲まれた地域に設けられた神戸外国人居留地内に、東西5本・南北8本の道路が設けられ、各通りに町名が付けられた明治5年(1872年)のことである[4][5]。前町は居留地内で南から2筋目の東西通りに相当し、道幅10.2m・長さ527.4m[4]。前町という町名はその立地から名付けられた[5]。
領域の変遷
前町は初め神戸市の町名で、区制施行した昭和6年(1931年)からは神戸市生田区の、生田区が葺合区と合併した昭和55年(1980年)からは神戸市中央区の町名となった[4]。
町名が付けられた際には南北通りが優先されたため、東西通りである前町の領域は、当初南北通りに分断されて複雑な形態となっていた[4]。
昭和9年(1934年)に一部が海岸通・浪花町・明石町・京町・江戸町となって、前町は現在の姿となった[4]。
施設の変遷
明治4年(1871年)、居留地西端の番外地に外国人公園地が設置され、翌明治5年(1872年)に貸与の正式な約定が結ばれた。これが明治32年(1899年)に前町公園と改称され、明治36年に廃止された[4]。
大正5年(1916年)、ノルウェー領事館が海岸通から移転してきて、大正9年(1920年)に浪花町へと移転していった[4]。
統計
- 平成22年(2010年)の定住人口なし[1]。
- 昭和60年(1985年)の定住人口なし[2]。
- 大正9年(1920年)の世帯数6・人口17[4]。
- 明治41年(1908年)の世帯数30・人口57[4]。
- 明治34年(1901年)の戸数15・人口18[4]。
脚注
参考文献
- 『神戸の町名 改訂版』 神戸史学会、神戸新聞総合出版センター、2007年。ISBN 978-4-343-00437-6。
- 『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三、角川書店、1988年。ISBN 978-4040012803。
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西町 | ![]() |
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栄町通 | ![]() |
播磨町 | ||
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海岸通 |
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「前町 (神戸市)」の例文・使い方・用例・文例
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