小説『世界の果てには蝶が舞う』の登場人物
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ナツメ・エマ 16歳。日系人マフィア組織「ナツメ・ファミリア」のボスであるパパ・エンゾーの孫娘。日系三世。祖父譲りの「である」という少々おかしい尊大な日本語を話す。日系であることから初対面時笹塚に日本人と名乗っていたが、金髪に緑色の目という容姿に加え、初対面だろうがストレートに物を言ったり笹塚が取った日本人特有の曖昧な態度に異を唱えるなど、外面的にも内面的にもラテン系。マフィアの抗争で両親を亡くしており、笹塚の境遇を聞いた際は初対面ながら涙を流して同情した。 身近で亡くなった人や知り合いの周りで亡くなった人を、名前や時間などを表す記号を書いた蝶を旅をするアサギマダラに見立てて空に放すという独自の方法で弔っている。その対象は純粋な被害者のみならず、その復讐で殺された加害者も含まれている。 両親の死後、パパ・エンゾーがエマに婿を取らせて後継を作ろうとしていることに対し反発している。笹塚を気に入り、好意を持っている様子も見せたが、最終的に自らの命を投げ打ってエマを助ける道を選んだトガシとの婚約を選んだ。笹塚にはファミリアに残って欲しいと最後まで渋っていたが、トガシにも制止され涙ながらに別れた。別れの際、笹塚が妹に誕生日プレゼントにあげるはずだった薔薇の形の銀のピアスを譲り受け、いつか日本へ行く約束をした。漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。 トガシ 声 - 青山穣 「ナツメ・ファミリア」メンバーの日系人で熊のような大男。主要登場人物で唯一フルネームが判明していない。エマのボディガードを務め、婿候補の一人でもある。エマに対してはしっかりと恋愛感情を持っており、笹塚を気に入っているエマやパパ・エンゾーにやきもきしている。それ故、笹塚当人に対しても当初は部外者ということもあって冷たく接していたが、事件の捜査に協力するなど徐々に打ち解けていった。軍人上がりで、復讐を誓い「戦い方を教えて欲しい」とお願いしてきた笹塚に様々な戦闘技術を叩き込み、自身の境遇からいくつか助言も与えている。 両親と五人の兄弟を盗賊に殺されている。その盗賊を皆殺しにすることで復讐を遂げているが、「殺す前の自分にはもどれない」と語り、いまだにマフィア組織に身を置いている。復讐の後、自身の家族と復讐で殺した盗賊をエマとともに弔っており、これをきっかけにエマを大事に思うようになる。 エマが誘拐され大統領候補殺害を要求された際は、エマを助けるために大統領候補殺害を決意しファミリアに迷惑をかけないために自ら破門された。殺害が成功しようが失敗しようが実行した後に自害するつもりだったが、笹塚がエマを救出し、ギリギリのところでエマの無事を知り事なきを得た。これによりエマとのすれ違いが解消され、無事ファミリアの跡取りとなる。彼も笹塚にはファミリアに残って欲しいと思っていたが、笹塚の決心を見て渋るエマを制止し送り出した。その際、「力が欲しい時はいつでも手を貸す」と約束した。漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。また、アニメ版23話に少し登場している。 パパ・エンゾー / 夏目 燕蔵(なつめ えんぞう) 「ナツメ・ファミリア」のボス。日本人なのだが少し日本語がおかしい。異国の地で日本人同士でやっていくためにファミリアを作り、金を作るために汚い仕事もこなし、街を仕切る一大マフィアにまで成長させた。麻薬だけは嫌って扱っていない。妻の死後、周りに日本食を作れるものがいなかったため、妻の残した釜で炊いたご飯や刺身を作ってくれた笹塚を気に入る。エマも笹塚を気に入っている様子を見て、婿に迎える気満々になっていた様子も見られた。一連の事件後、トガシに後を譲り引退を決意した。 ロドリゲス・フジカワ エマ達の国の初めての日系人大統領候補者。日系人の国民からの熱い期待を受けており、「ナツメ・ファミリア」のメンバーも支持している。エンリケの策略で暗殺されそうになるが、ファミリアによって難を逃れた。
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