対応文字種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)
フォントはそれぞれ対応文字種および対応言語が異なっており、一つのフォントファミリーに複数の異なる文字種のフォントが含まれているものも存在する。 欧文フォントファミリーでも昔は地域ごとにフォントが別れていた。例えばWindows 95の「多国語サポート」では西ヨーロッパ諸語(無印、Windows-1252)、中央ヨーロッパ諸語(CE、Windows-1250)、バルト諸語(Baltic、Windows-1257)、キリル諸語(Cyr、Windows-1251)、ギリシャ語(Greek、Windows-1253)、トルコ語(TUR、Windows-1254)でフォントが別れており、Microsoftはこれらの文字全てを包括するグリフセットとしてWindows Glyph List 4(英語版)(WGL4)を定めた。WGL4に似たコンセプトのグリフセットとしてWorld glyph set(英語版) 1(W1G)およびそれにベトナム語やヘブライ語を追加したW2Gも存在し、一部のフォントベンダーはこちらを実装している。 一方、Adobeも独自にラテングリフセットを定めている。Adobe Latin 1は西ヨーロッパ諸語のみであり、Adobe Latin 2 (Std)はそれに数学記号を追加し、Adobe Latin 3 (Pro)はそれに中央ヨーロッパ諸語(バルト諸語・トルコ語含む)を追加し、Adobe Latin 4はそれにベトナム語などを追加し、Adobe Latin 5はそれに国際音声記号(IPA)などを追加している。なお、キリル諸語のグリフセットはAdobe Cyrillic 1〜3で、ギリシャ語のグリフセットはAdobe Greek 1〜2で定められている。 近年は日本語および中国語を含む多言語のフォントファミリーも登場している: モリサワ: UD新ゴ(森泽UD新黑)/Clarimo UD、UD黎ミン(森泽UD黎明体)/Lutes UD SCREEN: ヒラギノ角ゴ(冬青黑体) イワタ: みんなの文字ゴシック ダイナコムウェア: 金剛黒体(華康金剛黑)、UDゴシック体(華康UD黑)、青花ゴシック体(華康青花黑)、娥眉明朝体(華康愛情體)、クラフト遊(華康娃娃體)など フォントワークス/方正電子: 筑紫明朝、筑紫A見出ミン(筑紫A标题明朝)、筑紫Aオールド明朝(筑紫A老明朝)、筑紫ゴシック(筑紫黑)、筑紫オールドゴシック(筑紫老式黑体)、筑紫アンティークS明朝(筑紫古典S明朝)、筑紫アンティークL明朝(筑紫古典L明朝)、筑紫A丸ゴシック(筑紫A圆)、パール(珍珠体)、ハミング(轻吟体)、パルラムネ(欢乐体)、ベビポップ(童趣POP体) Monotype: たづがね角ゴシック/M XiangHe Hei(翔鶴黑體)/Seol Sans/Neue Frutiger World Dalton Maag: Aktiv Grotesk Adobe/Google: 源ノ角ゴシック/Noto Sans CJK、源ノ明朝/Noto Serif CJK その他の日本語を含む多言語のフォントファミリーには以下がある: フォントワークス: UD角ゴ_ラージ/FWThai/FWHebrew/FWArabic/FWHindi Monotype: SST、Shorai Sans/Avenir Next World(英語版) IBM: IBM Plex(中国語は2022年予定) 日本語を含まない多言語のフォントファミリーには以下がある: Monotype: Neue Helvetica World、Univers Next Paneuropean/Cyrillic/Arabic、DIN Next Paneuropean/Cyrillic/Devanagari 例えば組み込み機器ではAndroidはRoboto/Noto Sans CJKを、PlayStation 4はSSTフォントを、Nintendo SwitchはUD新ゴを採用している。 OpenTypeフォントではloclタグによって同じコードポイントでの言語ごとに異なるグリフを一つのフォントへと詰め込むことが可能となっており、これにより漢字の日本字形、中国字形、台湾字形、香港字形、韓国字形、マカオ字形の全てに対応することができるものの、対応アプリケーションはまだ少ない(「Source LOCL Test」、「花園明朝・AFDKO版」がこれを採用している)。そのため、Adobeはフォント共通のデータを共有してファイルサイズを小さくしたフォントコレクション形式のSuper OTCで多言語フォントのSource Han Sans/Serifを提供している。
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対応文字種
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JIS X 0208の1997対応版と2004対応版がある。また、いくつかのフォントはOpenTypeのFeature Tagに対応している。
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