対不安定型超新星爆発とは? わかりやすく解説

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対不安定型超新星

(対不安定型超新星爆発 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 16:08 UTC 版)

対不安定型超新星[1](ついふあんていがたちょうしんせい)(電子対生成型超新星[2]、pair-instability supernova[1][2]、pair-creation supernova[2])とは、太陽の130倍以上250倍以内の質量を持つ恒星で発生すると考えられている超新星爆発の1つである。この爆発は非常に大規模であり、通常の超新星爆発の10倍以上のエネルギーを放出する[3]




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対不安定型超新星爆発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 00:11 UTC 版)

SN 2006gy」の記事における「対不安定型超新星爆発」の解説

爆発した星は太陽の約150倍の質量超巨星で、対生成を伴うタイプ超新星爆発だったと考えられている。対生成を伴う超新星爆発恒星質量太陽の約130から250倍ととても大き場合にのみ起こる。超巨星高エネルギーガンマ線発しており、そのエネルギーE=mc2の式によると電子2個分のエネルギーよりも大きい。このガンマ線恒星の磁場干渉し電子陽電子の対が生成する。これにより、ガンマ線平均伝播距離が短くなり、恒星内部温度の上昇がもたらされる。やがて反応暴走しエネルギーはどんどん溜め込まれ恒星表面内部落ち込み始めはさらに圧縮される。この圧縮と熱により構成する物質急激な熱核燃焼発生する爆発により、恒星ブラックホールすら残さず、完全に吹き飛ばされとされるこのような爆発は対不安定型超新星爆発と呼ばれるりゅうこつ座η星との類似性 りゅうこつ座η星は、地球からの距離約7500光年というわれわれの銀河系属す超巨星で、SN 2006gyが対不安定型超新星爆発であると仮定すれば、その前駆天体と同じ程度質量を持つと考えられている。りゅうこつ座η星はSN 2006gyより32000倍も地球に近いため、同じよう超新星爆発起こせばその明るさ10億倍も大きくなるSN 2006gy視等級15であったが、りゅうこつ座η星の場合-7.5にもなるだろうと見積もられている。SN 2006gy発見者一人Dave Pooleyはもしりゅうこつ座η星が同じよう超新星爆発起こせば地球では夜でも本読め、昼でもその明かり見えるほどに明るくなるだろうと語っている。天体物理学者Mario Livioは、りゅうこつ座η星の超新星爆発はいつ起こっても驚くに値しないが、地球からの距離が遠いため地球上生命への影響は低いとしている。 カルガリー大学Denis LeahyとRachid Ouyedは、SN 2006gyはもともとクォーク星だったと主張している。

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対不安定型超新星爆発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 21:52 UTC 版)

恒星進化論」の記事における「対不安定型超新星爆発」の解説

質量太陽100倍よりも大き恒星場合には、通常の重力崩壊による超新星とは全く異なる、対不安定型超新星呼ばれるプロセス経て超新星爆発発生するこのうち質量太陽100倍から130倍の間までの恒星場合、対不安定型超新星爆発によって恒星一部破壊されたあとに対不安定状態が平衡状態戻り質量一部失いながら恒星としての寿命継続する脈動対不安定型超新星英語版))と考えられており、質量太陽130倍から250倍の間までの恒星場合、対不安定型超新星爆発によって文字通り恒星全体跡形もなく吹き飛びブラックホールすらも残さないような最期迎えるものと考えられている。

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