安全側線が機能した例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 06:33 UTC 版)
詳細は各事故の項目も参照。 1972年(昭和47年)12月3日 日豊本線宮崎神宮駅脱線事故 広島発西鹿児島行きの急行「青島」(11両編成)が駅構内へ進入した際に、運転士が駅構内の信号を見落としたため安全側線へ進入、脱線。40mほど道床へ乗り上げた。ケガ人は無し。ATS装置は機能していなかった。列車は先頭の4両を切り離して50分遅れで西鹿児島駅へ向かった。 1995年12月25日 福知山線藍本駅脱線事故 篠山口発大阪行きの快速電車(4両編成)が停車する際に、事故当日の雪によりブレーキシューに雪が挟まりブレーキが機能しなくなったため滑走し、停止位置を行き過ぎ安全側線へ進入し、車止めの石に乗り上げ前3両が脱線した。この脱線でダイヤの乱れ、運休はあったが、人的被害は免れた。なお、この事故がきっかけで福知山線内を走行する電車にも耐雪ブレーキを装備する事となった。 2001年12月12日 石勝線川端駅脱線事故 夕張発追分行き上り普通列車(1両編成)の運転士が出発信号機の停止現示を見落として出発し、ATS警報音が鳴ったため非常ブレーキをかけたが、スノーシェルター内で安全側線に進入し、砂利盛りに乗り上げて前側台車2軸とも脱線した。通常ダイヤでは当該列車は当駅で行き違いを行わないが、事故当時は降雪でダイヤが大幅に乱れており、当駅で対向の特急列車の通過を待つことになっていた。そのことは当駅停車中に輸送指令から運転士に伝達する予定であったが、連絡前に運転士が列車を出発させて事故に至った。結果的に特急列車との衝突を免れ、人的被害もなかった。 2003年3月8日 函館本線五稜郭駅誤進入事故 寝台特急「トワイライトエクスプレス」を札幌駅まで牽引する予定だったディーゼル機関車が安全側線へ誤進入し、砂利盛りに乗り上げて停止した。この影響で夜行列車に数時間の遅れや、普通列車に部分運休などの影響が出た。 2004年11月28日 奥羽本線鯉川駅脱線事故 秋田発青森行き普通列車(2両編成)が、線路に積もった杉の木の枯葉で制動時に車輪が滑走し、十分に減速できないまま安全側線に入り、砂利盛りに乗り上げて先頭車両の前側台車1軸が脱線して停止した。この脱線でダイヤの乱れ、運休はあったが、人的被害は免れた。 2005年12月7日 紀勢本線那智駅脱線事故 紀伊勝浦発新宮行き上り普通列車(2両編成)が、線路に積もった竹の枝葉のため滑走し、ホーム位置で停止できずに安全側線に進入し、砂利盛りに乗り上げて先頭車両の前側台車2軸とも脱線して停止した。この事故で運休やダイヤの乱れが生じたが、人的被害は免れた。 2012年2月16日 石勝線貨物列車脱線事故 詳細は当該項目を参照。 2012年11月8日 三岐鉄道三岐線三里駅構内列車脱線事故 詳細は当該項目を参照。 2015年12月31日 高徳線普通列車脱線事故 詳細は当該項目を参照。
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