安全停止システム2(Safety Shutdown System 2, SDS2)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 01:55 UTC 版)
「改良型CANDU炉」の記事における「安全停止システム2(Safety Shutdown System 2, SDS2)」の解説
SDS2も原子炉を迅速かつ自動的に停止させられるように設計されている。連鎖反応を停止させるための中性子吸収材として硝酸ガドリニウム(Gd(NO3)3)を用い、これを水平ノズル機構に繋がる管路に蓄えてある。このノズルには3系統の制御回路により制御される電動弁が取り付けられている。原子炉の緊急停止が必要になる事態が検出されて3系統の制御回路のうちいずれか2つがアクティブになると、電動弁が開放されて硝酸ガドリニウム溶液が格納容器(カランドリアタンク)内に注入される。硝酸ガドリニウムは減速材の重水と混ざり合い、連鎖反応を停止させる。これにより、2秒以内に原子炉の熱出力は90%低下する。
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