宇宙戦艦ヤマト裁判とは? わかりやすく解説

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宇宙戦艦ヤマト裁判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 09:00 UTC 版)

松本零士」の記事における「宇宙戦艦ヤマト裁判」の解説

松本零士1976年頃に、『宇宙戦艦ヤマト』原作について企画原案プロデューサー西崎義展であり、自分基本ストーリーアイデアのほとんどを出した共同作品でもあり、原作について判断できず曖昧であると述べていた。『宇宙戦艦ヤマト』タイトル西崎がつけたもの認めていたが、西崎破産した1997年頃から、自らが『宇宙戦艦ヤマト』著作権者であり、西崎アニメ化使用許諾得たプロデューサー過ぎず、その使用許諾失効した主張し始め次いで西崎逮捕され1998年には新潮社産経新聞社ウェブページにおいて、西崎は『ヤマト』とは無関係で、『ヤマト』の全ての権利自分持っている述べようになったそもそも『宇宙戦艦ヤマト』自作『電光オズマ』の「宇宙戦艦大和の巻」が原型であるというのが松本説明である。そして、『ヤマト』の著作権西崎から取得した東北新社との間で、1999年に「宇宙戦艦ヤマトに関する合意書」を交わして2000年からは『新宇宙戦艦ヤマト』という新作連載し、そのアニメ版の制作発表もした。 1999年になって『宇宙戦艦ヤマト』作ったのは誰かという著作者巡って西崎義展裁判が行われた。松本側が原作主張した『電光オズマ』『光速エスパー』、『ヤマト』の「創作ノート」、そして『冒険王連載漫画『宇宙戦艦ヤマト』いずれも原作ではないと否定されなおかつ松本アニメの製作過程においても部分的にしか関わっていないとして、東京地方裁判所西崎著作者認定し松本側の全面敗訴となった控訴審中の2003年法廷外和解して、松本西崎両者ともが著作者という合意交わしたが、西崎筆頭著作者であり代表して著作者人格権有することになり、松本西崎同意なしに『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの新作作れず、また、西﨑側が許諾しヤマト新作について松本自分権利行使できないことになった西崎側のヤマト新作松本の名前がクレジットされる際は、従来主張してきた「原作ではなく設定デザイン」であることを松本はこの和解書で認めている。ただしこの和解は、判決同等効力がある訴訟上の和解でなく裁判外の和解過ぎず、その拘束力が及ぶのは和解当事者のみであり、著作権者東北新社はこの和解縛られないとの見解発表している。 なお、この裁判西崎敗訴した際、「私がいなかったら作品1コマ存在しない」@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}「西崎悪魔だ、彼に味方する人物も赦さない!」[要出典]とのコメント一部マスコミ報道された。 裁判終結後シリーズ続編『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』にはスタッフとして参加せず、名前もクレジットされなかった。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ翻案にあたる実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』第1作リメイクである『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202』宇宙戦艦ヤマト2205』でも、西崎原作者としてクレジットされ、松本の名は表示されなかった。なお、リメイク版総監督務めた出渕裕は、松本豊田有恒クレジット入れよう制作プロダクション側に掛け合っている。 製作スタッフの中では、SF設定担当した豊田有恒は、著書日本SFアニメ創世記)で松本零士全面的に支持し西崎義展批判している。一方で作詞家として1作目から関わっていた阿久悠最晩年産経新聞内で連載していたコラム阿久悠 書く言う』にて「松本ヤマト著作権者を名乗れるのなら、他のスタッフ達や私だって著作権者を名乗れる」、「西崎さんの熱意情熱無し『宇宙戦艦ヤマト』存在しなかった」と書き残している[要検証ノート]。劇場版監督した舛田利雄実質的な原作者西崎だとの見解持っており、企画段階から携わった藤川桂介山本暎一松本補佐した石黒昇も、松本原作者だとの主張に対して本作オリジナル企画であるとして松本による原著作物存在しないとの立場である。メカデザインスタジオぬえメンバーでも松本原作者認識するのは少数だという。絵コンテ参加した富野由悠季そのとき経緯から、松本零士山本暎一並列その上に西崎義展がいて全ての主導権西崎握った西崎主導する西崎作品だったと自著記している。

※この「宇宙戦艦ヤマト裁判」の解説は、「松本零士」の解説の一部です。
「宇宙戦艦ヤマト裁判」を含む「松本零士」の記事については、「松本零士」の概要を参照ください。

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