『宇宙戦艦ヤマト2202』
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「コスモタイガーII」の記事における「『宇宙戦艦ヤマト2202』」の解説
『2202』に登場する。デザイン担当は小林誠。 制式名称は「試製艦載戦術戦闘攻撃機」。地球軍の次期主力機として競合試作された機体だったが、豊富な武装を搭載するための大型な形状と、操縦の困難さから艦載機としては採用を見送られた。しかし、その後月面基地で試験運用されており、山本玲が後進育成のための愛機としている。他部隊でも少数が運用されている模様で、第17話ではアンタレスの航空甲板上に数機が露天繋止されている。 機体形状は主翼を2つ持つ複葉機で、機体本体から前進翼(上翼)、機体の下方へ大きく伸びた垂直翼の途中から後退翼(下翼)が出ている。ほか、背面後部に垂直尾翼、機首部にカナードをそれぞれ1対備える。上翼には小型ミサイルポッドを6セット計18基とビームカノンを2基、下翼には小型ミサイルポッドを2セット計6基と大型ミサイルポッドを2基懸架している。一方、機体自体には固定武装がない。機首の中ほどには回転軸が設けられ、後述の駐機姿勢を含めどのようなロール角をとっても機首先端部(コックピットブロック)は水平を維持できる。また、推進器の排気ノズルには逆噴射装置を有する。 胴体下の垂直翼及び下翼の干渉を避けるため、機体を上下反転させ背面からランディングギアを展開する独特の駐機姿勢を取る。 本機は「『II』はあるのに『I』が無い」という疑問点に対する解答として、「高性能すぎて失敗作だった」という設定で登場することになった。 競合機という扱いのため、コスモタイガーIIとは繋がりの無いデザインとなっている。「既存の地球兵器とは根本的に設計思想が異なる機体」という前提の下にデザインされており、基本部分はシームレス戦闘機をモチーフとしている。このコスモファルコンやコスモタイガーIIと流れを異にする形状への理由付けとして、デザインした小林は『2199』で新ガジェットとして追加された「2180年代の地球・火星間での内惑星戦争」の設定を取り入れて、「火星軍の兵器を改造したもの」「異質な形状は元が火星環境に特化した機種であるため」という背景を考えている(公式設定かは不明)。
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