字幕の用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 02:02 UTC 版)
クレジットタイトル (credit titles)、クレジット (credit)各種権利者・関係者の表示。スタッフ、出演者、著作権者などを表示する。 コンテンツの最初に表示されるものをオープニングクレジット (opening credit)、最後のものをエンディングクレジット (ending credit, closing credit)と呼ぶ。 映画では、オープニングで主要なクレジットが、エンディングで全てのクレジットが表示されることが多い。 ストーリーの説明 サイレント映画で多用されるが、トーキー映画でも使われる場合(スター・ウォーズシリーズの冒頭など)がある。 外国語対応(翻訳)他言語の話者のために、翻訳した字幕を表示するもの。 サイレント映画の時代には、演技の場面と字幕の場面ははっきり分かれていたため、外国語対応のためには差し替え編集や活動弁士による対応で済んだが、トーキーにおいては同時翻訳の必要が生じるため、字幕表示によって鑑賞の助けとした。 翻訳字幕を付ける場合は、セリフの内容以外に、ストーリーを理解するために必要ならば、被写体に書かれた文字なども、翻訳して表示される。 語学学習番組は、その目的上字幕が必須である。 字幕によらない言語翻訳の方法に吹き替え(アテレコ)がある。 聴覚障害者などへの対応「聴覚障害者#コミュニケーション手段と情報保障」を参照 聴覚障害者や聴覚の衰えた高齢者が映像から情報を得る時、音声情報のみであると聞き取れない場合があるため、伝わる可能性が高くなることを図り、画面で活字情報を提供(字幕放送)する場合がある。聴者(健常者)のための字幕と異なり、必要があれば物音なども字幕として表示される。 テレビ放送では、聴覚障碍者向け字幕は聴者にとって、かえって視聴の妨げとなるため、あらかじめ放送電波に字幕データが重畳して送信され、利用者は機能切り替えによって字幕表示を選択する(後述、クローズドキャプション)。この場合、対応していない受像機では字幕は表示されない。 聴覚障害者を視聴者に想定した番組(手話放送など)では、通常の(隠れていない)字幕を表示することもある。 総務省において「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送の充実に関する研究会」が2006年(平成18年)10月から実施されている。2009年(平成21年)10月、平成20年〜平成29年までの字幕放送・解説放送の普及目標を定めた「視聴覚障害者向け放送普及行政の指針」を策定、各放送局がスポンサーと共に推進中である。 その他の情報の表示音楽番組(主に地上波テレビ)やカラオケでは、歌詞が字幕で表示される。
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