外国機輸入の検討とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 外国機輸入の検討の意味・解説 

外国機輸入の検討

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:39 UTC 版)

F-2 (航空機)」の記事における「外国機輸入の検討」の解説

1986年昭和61年)に外国メーカー出され質問書への回答寄せられ始めたが、内容不備や、国内企業示した持たせられる能力などの)プラン対し海外企業が「『ペーパープラン』ならば何でも言える」という反論をした事と10年後に採用する戦闘機現代スペック測るという前提が強い反発受けたため、2月4月に再質問書改め送付した7月には外国メーカーより「所要改造加えることで要求性能満たすことが出来る」との回答受けた10月にF-16およびF/A-18は「能力向上型共同開発」の提案を、トーネード IDSは「能力向上」の提案受領した日本側も国産案で国論統一していたわけではなかった。日本国産兵器能力全幅の信頼を置く人間ばかりではないからである。特に生産数少な国産装備品は、価格面で輸入品太刀打ちできない今回FS-X選定においても、外国機導入の検討当然のこと認識されており、国外へ調査団資料収集重ねていた。 実際、F-1の開発の際にも防衛庁内部強力に外国機導入を主張する一派存在した大蔵省(現財務省)とのパイプを持つ彼らは、アメリカT-38練習機F-5戦闘機組み合わせ(両機は基本設計共有している)こそがコストパフォーマンス優れ配備予定期日を守ることができる唯一の方法だと強力に主張していた。確かに当初の予定であればF-X導入まで超音速高等練習機国内開発することは不可能であり、導入決定したF-4EJが複座であることから、これを機種転換充てるという手法で、運良く戦闘機パイロット養成スケジュール消化する目処立ったために、T-X国内開発時間的余裕出来たようなもので、そうでなければ国内開発時間切れ断念していた可能性もあった。 さらには予算付かない限り試作出来ず完成予想図しか出せない国産案が具体化するには、アメリカが「エンジンだけ」の販売認可を出すことが大前提であった。だが、100程度防衛庁当初計画では141機。後述)のそれほど大きくない市場とはいえ米国当時日米貿易摩擦最中で、エンジン販売だけで納得する航空メーカーなければ政府政治的に対日譲歩を行う余裕があるはずもなかった。欧州エンジン導入についても、欧州機が毎回選定から外れ理由、すなわち根本的な性能の不足を甘受する気が自衛隊にない以上、今回当て馬上の存在となり得なかった。それらを撥ね除けて、「エンジンのみ」の調達を図る政治力発揮できなかったことが、国産案の不幸であった

※この「外国機輸入の検討」の解説は、「F-2 (航空機)」の解説の一部です。
「外国機輸入の検討」を含む「F-2 (航空機)」の記事については、「F-2 (航空機)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「外国機輸入の検討」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「外国機輸入の検討」の関連用語

外国機輸入の検討のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



外国機輸入の検討のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのF-2 (航空機) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS