外国法人において発行される優先出資証券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 05:51 UTC 版)
「優先出資証券」の記事における「外国法人において発行される優先出資証券」の解説
優先出資証券(preferred securities)は、資金調達のため発行する証券のうち、優先株に類似した性質を持つものである。一定の要件を満たすものは金融機関に対するBIS規制による自己資本比率の算定において基本的項目(Tier I)に算入されるため、財務体質強化に役立つ。バブル崩壊後に日本の大手銀行が海外子会社を用いて一時競って発行したが、近年では剰余金の積み上がりや新規制をにらんで償還されたものも多い。 1999年・2001年にメリルリンチおよびNECがそれぞれ発行した優先出資証券は東証に上場し、個人投資家も対象にしたものであるが、いずれも2004年に償還されており、2008年現在で海外発行の優先出資証券で日本国内において上場されているものは存在しない。一方米国においては資本調達手段の一つとして定着しつつあり、市場が大きく発達している。
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