執筆条件・権利問題に関する言動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:23 UTC 版)
「佐藤秀峰」の記事における「執筆条件・権利問題に関する言動」の解説
「ブラックジャックによろしく」は、当初『モーニング』で連載され単行本も講談社から刊行されていた。その後、休載をはさんで『ビッグコミックスピリッツ』で「新ブラックジャックによろしく」となって連載が再開されて、単行本も小学館から刊行されることになった。この経緯について佐藤は、公式サイトの「プロフィール」で漫画にしており、「原稿料の増額交渉」「作品の二次使用権の無断許可」「編集部の取材資料の誤り」「ネーム(セリフ)の無断改変」など数々のトラブルの末に「モーニング編集部への不信感が頂点に達した」としている。漫画家が出版社とのトラブルを公にしたとして話題になった。 2009年4月4日、公式サイトで漫画家の内情を公開した。また、これからはインターネット上で漫画を連載していく考えがあることを述べている。 2011年3月30日、原作を担当した漫画「ボクマン」について、作画担当の一色登希彦とお互いの権利や、制作方法について、双方が合意できる着地点が見つからなかったため、原作を降板。3話で連載終了が決定した。 2011年12月22日、書籍の自炊問題については「自分の著作は自由に自炊も代行もしてもらって構わない」と述べた。 2012年10月、漫画onWeb(現・マンガonウェブ)において「ブラックジャックによろしく」が全巻無料ダウンロードが開始された。 2012年10月26日、フジテレビとの絶縁をTwitterで宣言。以前より「アポ無しで取材に押しかけられる」「自宅周辺を張り込みされ、外出もままならない状態にされる」など、様々な問題を起こされたことから取材拒否の姿勢を取っていたが、同局のチーフプロデューサーが謝罪したことから一時は和解した。しかし、映画『海猿』の関連書籍を許可無く出版されたことでついに業を煮やし、正式に絶縁宣言をするに至る。同時に「なので、映画『海猿』の続編などは絶対にありえません」と、大ヒットシリーズであっても一切容赦せず、版権を許諾しないことを宣言した。その後2015年6月6日、上記の問題について、フジテレビは同局のWebサイトで遺憾の意を表明し、佐藤宛に執行役員報道局長による謝罪文を送付した。これを受け佐藤は「和解が成立したということで、例えば今後、フジテレビから『海猿』の続編製作の希望などをいただいた場合には、交渉を拒否することはございません」と記し、フジテレビとの事実上の和解を果たした。 2014年3月7日、ブロマガ「少年 佐藤秀峰」で、自身が表紙画を描いた堀江貴文の小説『拝金』、『成金』の2冊がゴーストライターの筆によるものであることを明かし、「僕としては、自分の著作ではないとは言え、自分が関わった仕事でそのような事実があったことを、非常に恥ずかしく思っております。当時、担当編集者からは「小説の世界ではよくある制作手法で、何ら恥ずべきことだとは思っておりません」と言われましたが、やはり恥ずべきことであろうと感じます。また、それを知りながら読者の皆様に今まで何も申し上げなかったことについて、深く反省するとともに心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。 2017年5月に、アマゾンジャパン『キンドル アンリミテッド』配信の作品が削除され損害を被ったとして、逸失利益約2億600万円の賠償を求め東京地裁に提訴。アマゾンは予算不足を理由に大手出版社提供の人気作品も削除している。2020年3月30日の公判で、佐藤側の請求を棄却する判決が言い渡された。
※この「執筆条件・権利問題に関する言動」の解説は、「佐藤秀峰」の解説の一部です。
「執筆条件・権利問題に関する言動」を含む「佐藤秀峰」の記事については、「佐藤秀峰」の概要を参照ください。
- 執筆条件権利問題に関する言動のページへのリンク