名鉄での運用と廃線
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「名鉄モ800形電車 (2代)」の記事における「名鉄での運用と廃線」の解説
本形式は、2000年(平成12年)7月19日に新岐阜駅と新関駅にて発車記念式が開催され、同日より営業運転を開始した。投入線区は美濃町線・田神線と田神線に接続する各務原線の一部(新岐阜 - 田神間)である。複電圧車であるが、複電圧機能の不要な美濃町線徹明町駅方面に乗り入れることもまれにあった。本形式投入に並行し美濃町線の体質改善も進められ、車両面では連接車モ870形2編成の複電圧改造・冷房化が完了、新岐阜直通ルートの車両は残留するモ600形1両をのぞき冷房化が完成した。 運転開始後、本形式は2000年11月に岐阜県による「GIFUバリアフリー賞」を受賞。次いで翌2001年(平成13年)8月には鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞した。ローレル賞受賞は、国外の連接式超低床電車とは異なる設計思想を持つ1両単位のボギー車を、設計上の様々な制約の中で実現した点が評価されたためである。受賞を記念して8月5日に、新岐阜駅などでの記念イベントや記念列車の運行が名鉄および鉄道友の会により開催された。 本形式投入時、美濃町線新岐阜直通ルート(新岐阜 - 新関・関間)の運行は1時間あたり上下各4本であったが、2001年10月1日のダイヤ改正で昼間帯について1時間あたり上下各2本に削減された。さらに翌2002年(平成14年)9月、名鉄は乗客減少が続く美濃町線・田神線および岐阜市内線・揖斐線(4路線をあわせて「岐阜600V線区」などと総称する)からの事業撤退の意を沿線自治体に対して表明するに至る。存続に向けた動きがあったものの2005年(平成17年)3月31日限りで岐阜600V線区はすべて廃止された。 路線の廃線に伴い、最終日の2005年3月31日付で3両そろって廃車された。結果的に、本形式は岐阜600V線区に投入された最後の新造車両となった。
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名鉄での運用と廃線
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「名鉄モ780形電車」の記事における「名鉄での運用と廃線」の解説
本形式は、1997年(平成9年)4月5日のダイヤ改正にあわせてまず1次車4両 (781 - 784) が営業運転を開始した。投入線区は岐阜市内線および揖斐線。この改正で岐阜市内線と揖斐線美濃北方・黒野間の直通列車は1時間あたり2本から4本に倍増され、最大8分のスピードアップも実現した。また揖斐線用ク2320形4両と市内線用モ550形3両が置き換えられ廃車された。 翌1998年(平成10年)4月6日のダイヤ改正にあわせ、2次車3両 (785 - 787) が追加投入された。この改正で朝晩に数本残っていた忠節 - 美濃北方・黒野間の揖斐線内折返し列車が廃止され、美濃北方・黒野発着列車はすべて市内線直通となった。入れ替わりで揖斐線用モ700形・モ750形5両が廃車されている。以後、市内線・揖斐線忠節 - 黒野間は本形式とモ770形、それに予備車のモ510形の3形式で運用される体制となった。なお揖斐線末端の黒野 - 本揖斐間は基本的にモ750形で運転されたが、運用の都合で稀に本形式が充当されることがあった。 連結機能を活かし、本形式は1997年の運行開始当初から朝夕のラッシュ時には2両編成で運転された。さらに1998年4月改正からは3両連結運転も設定され、通学利用が集中する平日朝ラッシュ時の揖斐線内に限り3両連結運転が見られた。2両・3両運転時はワンマン運転は実施されず、車掌が1人(3両運転時も同じ)乗務した。 2000年(平成12年)7月から翌年9月にかけて、782が広告塗装を施されて運転された。さらに2000年10月以降は他の車両でも全面ラッピング広告が施されることがあった。 2001年(平成13年)10月1日のダイヤ改正で、揖斐線末端区間の黒野 - 本揖斐間ならびに谷汲線が廃止された。一方で美濃北方駅発着の列車がなくなり、揖斐線の列車は黒野駅発着に統一された(全線15分毎に運転)。このように末期まで利便性向上への取り組みが続けられたが、翌2002年(平成14年)9月、名鉄は乗客減少が続く岐阜市内線・揖斐線および美濃町線・田神線(4路線をあわせて「岐阜600V線区」などと総称する)からの事業撤退の意を沿線自治体に対して表明するに至る。存続に向けた動きがあったものの2005年(平成17年)3月31日限りで岐阜600V線区はすべて廃止された。 路線の廃線に伴い、本形式は最終日の2005年3月31日付で7両そろって廃車された。
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