各試作機
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「Su-57 (航空機)」の記事における「各試作機」の解説
開発にあたり2015年2月現在9機の試作機が製造されている。2015年中に新たに3機の試作機が飛行試験に加わる予定で、部隊受領は2016年末から2017年初頭に予定されている。これらの機体は機体製造に使われる治具が変更されたことから、構造の強化が施されたと推測されており、尾翼や外翼パネルの形状が変更されているとの情報もある。今後全14機の試作機が飛行する予定となっている。 T-50-KNS 地上試験機。飛行制御、電気、燃料系統の試験用。 T-50-0/T-50-KPO 地上試験機。 T-50-1 飛行した最初の試作機。シリアルナンバーは051。初飛行は2010年1月29日に行われた。101KS-V IRSTと101KS-O赤外線妨害装置はダミー。2011年のMAKS時には尾部にレドームのような構造物が追加された。2011年8月の大迎え角試験の際に、機体構造にクラックが発生している。構造の補強とオーバーホールを行い2012年9月に飛行を再開した。2014年10月以降レドームにあった大型ピトー管が外されている。 T-50-2 2011年3月3日に初飛行。シリアルナンバーは052。101KS-V IRSTと101KS-O赤外線妨害装置を搭載。テイルブーム上の101KS-U/02ミサイル警報装置はダミー。機関砲発射口の上のピトー管が外された。後にレドームが換装され、ピトー管が短くなっている。2015年3月から101KS-O赤外線妨害装置の形状が変更されていることが確認されていたが、戻されている。 T-50-3 2011年11月22日初飛行、AESAレーダーを搭載した最初の試作機(側面を除く)。シリアルナンバーは053。101KS-U/02ミサイル警報装置を機首下及びテイルブーム上に、UV-50デコイ発射機(14発装備可能)をテイルブーム両側に設置。エンジン冷却のため機体上部に空気取り入れ口を追加し、翼端の設計をそれ以前の試作機と一部変更している。 T-50-4 2012年12月12日に初飛行。シリアルナンバーは054。コックピット後方にあった101KS-O赤外線妨害装置が無くなり、コックピット後方の左右に101KS-U/01ミサイル警報装置、テイルブームに101KS-U/02を設置。側面レーダーおよびL402ヒマラヤ電子戦スイートを搭載。 T-50-5 2013年10月27日に初飛行。シリアルナンバーは055。水平尾翼の補強、101KS-U/02および101KS-U/01ミサイル警報装置が無くなり、機首下に101KS-O赤外線妨害装置が追加されている。2014年4月に着陸後機体右側のエンジンから出火し火災を起こし、機体の背部フレーム及び空気取り入れ口を大きく損傷した。機体はレストアされ、2015年10月16日に修復を完了、T-50-5Rとして飛行を再開した。飛行を再開した機体は塗装パターンが変わっており、機首下の赤外線妨害装置がなくなっている。試作機の中では唯一2016年までに3度塗装が変わっている。 T-50-6-1 2014年1月9日の段階で既に組立は完了しているとされていたが、T-50-5の事故を受けて同機の修復用パーツとして使用された。残ったパーツはT-50-7に使用される。 T-50-6-2 2014年12月28日にラメンスコエ空港に運び込まれる姿が目撃されている。それまでは金属が使用されていたエンジンカウル部分が機体と同様の素材に変わっているのが確認されている。非公式筋によると2016年4月27日に初飛行したとされる。 T-50-7 2期地上試験機。 T-50-8 2016年11月17日に初飛行,シリアルナンバーは058。 T-50-9 2017年4月24日に初飛行,シリアルナンバーは509。 T-50-10 製造中。 T-50-11 製造中。
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