台東区の前史と行政区画の移り変わりとは? わかりやすく解説

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台東区の前史と行政区画の移り変わり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 08:03 UTC 版)

台東区の町名」の記事における「台東区の前史と行政区画の移り変わり」の解説

東京都台東区は、昭和22年1947年3月15日当時東京都下谷区浅草区合併して成立した。以下、明治時代初期から台東区成立までの行政区画変遷について略述する。 江戸「東京」改称されたのは慶応4年1868年)のことである(以下、明治5年までの年月日陰暦で記す)。この年7月17日、「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書」が発せられ、東京府設置された(9月8日明治改元)。以後明治22年1889年)に東京市発足するまでの過渡期には、東京府行政区画めまぐるしく変遷し番組制、大区小区制15区6郡制等と呼ばれる制度相次いで実施された。 明治2年1869年3月東京府では、町地郷村部との境界線定め朱引しゅびきが行われた。これは、皇居中心とした市街地江戸時代町奉行所支配地に相当)を朱引内とし、その外側郷村とするもので、朱引内50区画分けて50番組50区)が設定された。これとともに江戸時代から続いていた名主制度廃止された。同年5月周囲郷村部にも5つの組が設定され、これを地方5番組と称した。後に台東区となる区域は、このうち朱引内30番組、38番組から43番組50番組及び地方3・4番組属した明治4年1871年6月には朱引見直されて、朱引内44区、朱引外は25区(計69区)に区分された。この間明治4年7月には廃藩置県実施された。これにともない同年11月従来東京府品川県小菅県廃止され新たな東京府設置された。同時に朱引廃止されて、府内は6大区97小区分けられた(いわゆる大区小区制)。明治7年1874年3月区割り再度見直され朱引復活朱引内外に11大区103小区設置された。後に台東区となる区域は、このうち朱引内の第4大区第6小区、第5大区1 - 12小区、第10大区1 - 3小区属していた。 その後郡区町村編制法施行に伴い大区小区制廃止され明治11年1878年11月2日東京府下に15区6郡が置かれた。台東区前身にあたる下谷区浅草区はこの時設置された。明治22年1889年)、市制・町村制施行され同年5月1日東京市成立下谷区浅草区東京市の区となった昭和18年1943年7月1日東京府東京市廃止されて、新たに東京都置かれ上記2区を含む35区は東京都直轄の区となった昭和22年1947年3月15日前述のとおり、これら2区合併して台東区となった下谷区浅草区は、大正12年1923年)の関東大震災大被害受けた浅草区では、震災復興後の区画整理に伴い昭和7年1932年)から昭和16年1941年)にかけて、区の大部分地域町名統合整理実施された。 関東大震災以前旧町名は、江戸時代以来の名称を引き継ぐものも多かったが、明治時代初期新たに起立した町名もあった。「○○屋敷」「○○町代地」「○○寺門前」といった、旧幕府時代伝統引き継ぐ小規模な町は、明治2年1869年前後に数か町が合併されて、新たな町名付した例が多い。また、明治5年1872年)には武家地寺社地など、それまで町名のなかった土地新たに町名付したこうした町名設置は、おもに戸籍整備上の必要性から実施されたものである

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