利賀村とは? わかりやすく解説

利賀村

読み方:トガムラ(togamura)

所在 富山県南砺市


利賀村

読み方:トガムラ(togamura)

参照 南砺市(富山県)

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒939-2507  富山県南砺市利賀村

利賀村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 23:12 UTC 版)

とがむら
利賀村
利賀村章
廃止日 2004年平成16年)11月1日[1]
廃止理由 新設合併
福野町城端町平村上平村利賀村井波町井口村福光町南砺市[1]
現在の自治体 南砺市[1]
廃止時点のデータ
日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 富山県
東礪波郡
市町村コード 16404-6
面積 177.58 km2
総人口 855
(2005年国勢調査)
隣接自治体 八尾町山田村庄川町城端町平村井波町井口村白川村飛騨市
村の木 ササユリ
村の花 トチ
利賀村役場
所在地 939-2595
富山県東礪波郡利賀村利賀171番地
座標 北緯36度27分27秒 東経137度01分35秒 / 北緯36.4575度 東経137.02636度 / 36.4575; 137.02636座標: 北緯36度27分27秒 東経137度01分35秒 / 北緯36.4575度 東経137.02636度 / 36.4575; 137.02636
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利賀村(とがむら)は、かつて富山県東礪波郡におかれていた2004年平成16年)11月1日に周辺町村と合併南砺市の一部となった[1]

村名は、の初代藩主である前田に由来する[2]

演劇の村として知られる。

地理

富山県の南西部に位置し、岐阜県に接する。標高1,000mを越える山々に囲まれた村域は南北に細長く、庄川の支流である利賀川、神通川の支流である百瀬川が縦断する村。

非常に急峻な峡谷地形であり、河川の間は険しい山塊に遮られる。同じ村内でも別流域間のアクセスは困難であり、新楢尾トンネルにより村としての一体性が保たれている。村外へのアクセスも峡谷を抜けるために困難で、県内で唯一アクセスが困難な自治体である。

村の中心部は利賀川流域である。

隣接していた自治体

地質 

利賀川の押場・北豆谷・大豆谷・利賀村(大字)・岩渕地区に、飛騨変成岩類を断ち切った新第三紀グリーンタフ層である岩稲累層が北東・南西方向に伸びており利賀地溝と呼ばれる。地構内の小断層において熱水変性が多くみられ、地滑り多発の原因となっていると考えられる。[3]その地滑り面群は利賀盆地といわれ、村内で数少ない平坦地であることから耕地や人口が集中する。

行政

歴代村長

初代 小谷吉太郎 1890年5月-1893年5月
2代 野村市郎 1893年5月-1894年5月
3,4代 谷内有元 1894年5月-1901年4月
5代 高倉十平 1901年4月-1902年5月
6代 吉田清左衛門 1902年5月-1906年4月
7代 高倉彦九郎 1906年4月-1907年9月
8代 岡部平千 1908年5月-1909年5月
9代 高藤覚五郎 1909年5月-1913年5月
10代 岩腰義保 1913年6月-1915年2月
11代 高桑正吉 1915年4月-1917年3月
12代 宮崎作郎 1917年3月-1921年3月
13代 村井粂次郎 1921年4月-1925年4月
14-17代 須河信一 1925年10月-1940年3月
18代 城岸和市 1941年3月-1945年3月
19代 池田傅藏 1945年4月-1946年12月
20,21代 高田耕 1947年3月-1951年4月5日
22,23代 宮崎博至 1951年4月24日-1959年4月29日
24,25代 田中盛好 1959年4月30日-1967年4月29日
26,27代 野原清治 1967年4月30日-1975年4月29日
28-30代 野原啓藏 1975年4月30日-1987年4月29日
31-33代 宮崎道正 1987年4月30日-1999年4月29日
34,35代 米澤博孝 1999年4月30日-2004年10月31日

経済

産業

  • 産業人口(2000年国勢調査)
    • 第一次産業就業人口 36人
    • 第二次産業就業人口 269人
    • 第三次産業就業人口 400人

姉妹都市・提携都市

国内

利賀村出身で武蔵野市助役(のち市長)を務めた藤元政信の仲立ちにより都市・農村交流が始まる[5]
提携当時、日本一の高さを持つ林道橋(龍天橋、100m)と、日本一長い林道トンネル(新山の神トンネル、1430m)を持っていた縁から[6]

国外

1985年7月、利賀村で開催していた利賀フェスティバル世界演劇祭を訪問したギリシャ側(デルフィ世界演劇祭委員長ら)より、ともに「世界演劇祭」を開催していること、自然環境が似ていることから提携を提起。1986年6月にデルフィ市で姉妹都市盟約書調印。7月30日にはデルフィ市長らが来村し[7]、利賀村野外劇場で同様に調印式を行った[8]
1986年6年、「そばの郷」建設のために世界のそば産地の資料を収集する際に、氏原暉男(信州大学教授)の仲介でツクチェ村に協力を依頼したことが縁。1989年1月、ツクチェ村の寺院で友好村盟約調印[8][10][11]
そば産地で「ソバの花の祭り」が開催されている平昌郡から、利賀村の「そば祭り」に視察がおこなわれたのが契機。2002年、友好協力に関する議定書に調印。

教育

閉村時点 

交通

道路

一般国道

都道府県道

道の駅

船舶

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

演劇による地域活性化の取り組み

典型的な過疎の村であったが、1976年演出家鈴木忠志が率いる早稲田小劇場が拠点を利賀村に移したことに、村は様々な側面から支援を行った。1982年から毎年、世界演劇祭利賀フェスティバルを行うことになり、内外の演劇界から注目を浴びるほどのイベントとなった。これらの演劇を中心とした事業が、高い成果を上げ、過疎の村が世界的知名度を得たことから、過疎地域の活性化モデルとして有名になった。

利賀ゼミの活動

2009年頃から利賀村に定期的に訪れている、首都圏の社会人・学生を中心とした団体。「村の生活を学ぶ」「各自関心に基づきプロジェクトを実施する」の二つの軸を持って活動しており、具体的な活動としては、都内での利賀村紹介イベント“まち、ときどきむら”の開催、利賀村のイベントや祭りへの参加、上畠アート展の開催、手業(てわざ)プロジェクト(てご、わらじ、ヒンメリの作成)などが挙げられる。近年では、都内の大学生の参加者数が増えてきており、都市部の若者と農村部のコミュニティが交流する先進的な事例となっている。

出身有名人

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d 成田有佳(2014年4月8日). “平成の大合併:10周年 砺波、おそろい作戦展開/南砺、お祝い事業を募集”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ 第4回ローカルサミットin南砺2011(ものづくり生命文明機構、2023年1月24日閲覧)
  3. ^ [利賀地溝帯縁辺部の地すべり地域における空中磁気探査の適用性 砂防学会誌,Vol.66,No.1,p.23-29,201杉本利英 https://www.jstage.jst.go.jp/article/sabo/66/1/66_23/_pdf/-char/ja]
  4. ^ a b c d e 砺波地域市町村合併協議会 協議項目別調整方針 (PDF) - 砺波地域市町村合併協議会
  5. ^ 武蔵野市・一般交流 - 南砺市友好交流協会
  6. ^ 宮崎きょうの歴史 - 宮崎日日新聞
  7. ^ a b デルフィ市 - 南砺市友好交流協会
  8. ^ a b c d 姉妹提携情報 Archived 2012年10月27日, at the Wayback Machine. - 自治体国際化協会
  9. ^ 富山県南砺市 (旧利賀村)-デルフィ市 - 在ギリシャ日本国大使館
  10. ^ 姉妹自治体優良事例紹介 - 自治体国際化協会
  11. ^ ツクチェとの交流 - 利賀ふるさと財団「そばの郷」
  12. ^ 平昌郡 - 南砺市友好交流協会

外部リンク




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