初公開時とは? わかりやすく解説

初公開時

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:10 UTC 版)

新幹線大爆破」の記事における「初公開時」の解説

佐藤監督完成の遅れで試写会開催できなかったと話していたが、僅かながら試写会行われた荻昌弘は「『新幹線大爆破』は、いまの邦画水準で、よく作られ娯楽作品だと認めていい。乗客烏合の衆させられている類型描写とか、衝けば弱点指摘できるが、国鉄協力のなか、これだけ周密一つメカニズム機構機能アプローチして劇の濃度高めるとは、作り手気力根性密度以外のものではない。ここにはあの『警視庁物語』の東映伝統以上に一編賭け誠意がある。脚本演出は、管理体制から疎外され犯人像設定無声時代劇以来暗い日映画心性生きており、これが終盤大写しにされる政府国鉄冷血エゴイズム対応して作品重く沈ませたのが一家言である。『東京湾炎上』はせっかくの発想映像活かしたとはいいかねる...後味いいとはいいかねる力作二本ながら、後味悪さの質は違う二本であった」などと評している。 『週刊明星1975年7月27日号の作品評。大黒東洋士は「面白かった。『天国と地獄みたいな迫力感じた」、深沢哲也「話の手口は『ジャガーノート』に似てるが、最近日本映画じゃいい方です」、穂積純太郎「ちゃちな感じがなくて、予想上の出来ばえです。しかし2時間半は長い」、深沢犯人たち家庭状況などを同情的描いたりは余計。高倉悪役徹し切らせればよかった」、穂積高倉犯人役は成功だが、従来彼のイメージこだわったきらいがある」、大黒総体役者はいいね。ことに宇津井健適役」、深沢「彼は日本グレゴリー・ペックですからね。まじめ一点の役をやると実にいい。僕も高倉宇津井の両"健"を買います。この作品の一番の欠点は、乗客描写陳腐なこと。『駅馬車以来パターン化している妊婦お産騒ぎがあったり、恐怖で気の狂う男が出て来たり。頭のいいのは『ポセイドン・アドベンチャー』ですね。ダッーと大勢殺して生き残った何名かだけを描き分ければいいですから」、穂積「この映画ドラマとして面白くなるのは高倉が金を受け取ってからですね」、深沢喫茶店火事になるのはやり過ぎ」、大黒偶然性お粗末すぎで、あそこは試写室でも失笑買いました」、穂積「よく出来ているだけに欠点目立ちますが、日本映画健闘祝しましょう」などと高評価与えた。 『映画芸術1975年1011月号は「あらゆる可能性あるデータ集めてスリル次々と構築し密度高くて飽きることないばかりか現実政治対す誠実さ警告思想がある。『ポルノの帝王』などを書いていた小野竜之助脚本持ち上げるべきである」などと評している。

※この「初公開時」の解説は、「新幹線大爆破」の解説の一部です。
「初公開時」を含む「新幹線大爆破」の記事については、「新幹線大爆破」の概要を参照ください。

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