初代 V1#型(1982年-1986年)
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「トヨタ・ビスタ」の記事における「初代 V1#型(1982年-1986年)」の解説
1986年8月登場。キャッチコピーは「さわやかに、インテリジェント・ハードトップ」。初代に対しキープコンセプトでありつつ大幅に質感と高級感とエンジンパワーはじめ動力性能を高めたのが特徴。2.0Lに新開発のシザーズギア式ハイメカツインカム直列4気筒EFIの「3S-FE」(120PS)を搭載した。先代で不人気だった5ドアリフトバックを廃し、代わりにビスタ店の顔となる日本専用モデルとして当時流行していた4ドアピラードハードトップを加えた。4ドアハードトップのスタイリングは、同時期のカリーナEDやマークIIの影響を受けたものだった。ZXとGTのTEMS装着車には「新プログレッシブパワーステアリング」を設定し軽やかなハンドリングを実現。 4ドアセダン・4ドアピラードハードトップというラインナップは、その後5代目でステーションワゴンのアルデオに切り替わるまで2代目から4代目の3世代に渡って販売され続けた。グレード構成はセダンが下から「VC」「VL」「VLエクストラ」「エトワール」「VE」「VR」「VX」。ハードトップが下から「VLエクストラ」「エトワール」「VE」「VR」「VX」「GT」をカムリとは逆にGTはハードトップのみに設定し、スポーツツインカムエンジンの3S-GE型を搭載した。尚、量販グレードのひとつであった「エトワール」はカムリの「ルミエール」がベースを「ZT(ビスタのVE相当)」にしているのに対しエトワールはVEより一個下の「VLエクストラ」をベースにしているためルミエールよりやや装備や質感が劣る。ボディカラーは「スーパーホワイトII(040)」「グレーメタリック(167)」「ダークレッドマイカ(3H3)」「ライトベージュメタリック(4G8)」「ブラウンメタリック(4H2・セダンのみ)」「グレイッシュブルーメタリック(8D6)・ハードトップのみ)」「ブルーマイカ(8E3)」「アーバンシルエットトーニング(29B)」と呼ばれるシルバーメタリック(164)とグレーメタリック(167)のツートンカラー(ハードトップのみ)、「パールフレグランストーニング(29C)」と呼ばれるホワイトパールマイカ(039)とライトベージュメタリック(4G8)のツートンカラーの計8色から選べた。内装色は同時期のGX71マークIIで流行したマルーンに加え、ダークベージュ(前期のみ)とダークブルーを設定。マルーン内装色はスーパーホワイトIIとダークレッドマイカ(1987年4月の一部改良でパールフレイグランストーニング・グレーメタリックでもマルーン内装選択可・後期型ではスーパーホワイトⅡ(ダークブルー内装も選択可)・ライトベージュメタリック・レッドマイカ・パールフレイグランストーニング)で組み合わされた。 国外仕様は「カムリ」名義であったが、意匠はビスタのセダンと共通であった。国外仕様の車種構成についてはトヨタ・カムリ#歴史参照。 4ドアハードトップは日本専売であったが、当時、「VISTA 4ドアハードトップ」、「CAMRY PROMINENT 4ドアハードトップ」、「Lexus ES」(米国仕様)の3車種は、事実上の共通車種として生産過程も堤工場で生産され共通であり、いずれの場合であっても、サイドウインドーには、後期型の1989年中旬頃生産車以降のハードトップに限り「TOYOTA」、「LEXUS」のロゴが上下に併記されていた。 1987年4月、一部改良が行われ、14インチホイールキャップの裏側のスチールホイールが形状変更。グレーメタリック(167)とパールフレイグランストーニング(29C)でマルーン内装の選択が可能になる。 1987年8月、VLエクストラをベースに、パワーウィンドウと集中ドアロックを装備したETOILE(エトワール)を追加。 1987年10月、初のフルタイム4WDが登場。3S-FE車のVRとVLエクストラに設定される。前期では5速マニュアルのみの設定であった。 1988年8月、マイナーチェンジが行われ後期型となる。フロントバンパーとヘッドランプとグリル、リアテールの意匠変更。オートマチック車のセレクトレバーの形状、パワーウィンドウスイッチ、電動ミラースイッチ、オートエアコンスイッチ、ハザードランプスイッチの形状変更。オートマチック車にはシフトロック装置の新設とバックギア入時にアラームが鳴るようになった。VX・VRのシートモケットの意匠変更。1.8L車はSOHC8バルブセントラルインジェクションの「1S-iLU」(85PS)に代えて新開発ハイメカツインカム+セントラルインジェクションの「4S-Fi型」(105PS)を新搭載し大幅にパワーアップ。四輪駆動車にECハイマチックと組み合わせたオートマチック車が追加された。ボディカラーは新設定の「シルバーメタリック(164→173)」と「ブラキッシュブルーマイカメタリック(8E4)」と「パールフレグランストーニングII」と呼ばれるホワイトパールマイカとベージュメタリックのツートンカラーと「サイレントブルートーニング」と呼ばれるブラキッシュブルーマイカとシルバーメタリック(173)のツートンカラー(ハードトップのみ)と「レッドマイカ(3H4)」と「ライトベージュメタリック(4K1)」の6色を含む前期型から継続設定の「スーパーホワイトII」と「グレーメタリック」の計8色から選べた。内装色はダークベージュ内装が廃止となり代わってミディアムグレーが設定された(シルバーメタリックとグレーメタリックで組み合わせ)。 1989年5月、VLエクストラをベースとし、VX・VR用の高級モケットシートやカラードマッドガード&サードモール&ウォッシャーノズルやプッシュエアコンスイッチやトランクキーエンブレムやマップランプ等を特別装備した特別仕様車 ETOILE V(エトワール ブイ)を発売。 1989年6月、最上級 グレードVXに、ホワイトエンブレムやカラードサイドモールや高級モケットシートなどを特別装備した特別仕様車VXリミテッドを設定した。 1990年1月、特別仕様車 ETOILE V(エトワール ブイ)とVXリミテッドを一部改良し装備追加。より高級感とお買い得感を増した。このタイミングでレッドマイカ(3H4)の設定が廃止。 販売終了前月までの新車登録台数の累計は35万8020台。
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