分水計画とは? わかりやすく解説

分水計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 09:33 UTC 版)

中予分水」の記事における「分水計画」の解説

南予からの分水南予地方からの分水問題では、肱川水系山鳥坂ダム建設し、そこから分水を図る構想があったが、高コストとなるため、事実上松山市導水断ったこのため南予からの分水可能性消えたダムそのものについては、上水確保目的消滅したが、洪水調整等の目的のため、建設計画進められている。 高知県からの分水仁淀川水系面河ダム建設の際に、道後平野への農業用水とともに上水供給構想されたが、当時松山市費用負担懸念して断った。このことが尾を引いて今日に至るまで上水としては引かれていない。なお、面河ダムからの農業用水としては利用されており、松山平野水田潤している。 1994年渇水の際には、愛媛県知事高知県知事特例としての分水依頼し実現した当時は、愛媛県高知県の関係は必ずしも芳しくなかったが、そうしたことを言っておれない事態であった四国南北分水嶺松山近辺については大きく北へ寄っている。面河ダム愛媛県久万高原町にあり、水源地は同町であり、正確には「高知県からの」ではないが、仁淀川水系最終的に高知県流れ込むため、便宜上、「高知県からの分水」とした。 西条からの分水愛媛県西条市加茂川水系黒瀬ダムからの分水構想浮上してきた。道後平野水不足不安が消えないことに加え、同ダムから導水している工業用水余裕生じているためである。2006年1月松山市分水要望した。これが実現すればダム管理する愛媛県工業用水会計収支改善も図ることができることから、一石二鳥とあって愛媛県当局では乗り気である。松山市をはじめとした中予地方自治体お願いする立場であるが、愛媛県加戸守行知事松山市中村時広市長との関係の良さもあって、期待する向きもある。愛媛県では工業用水を使う立場西条市及び新居浜市に、2006年秋頃までに工業用水見通しを示すよう求めている。ただ、地元西条市自噴うちぬき知られる水の豊かな地域であるが、1994年渇水の際には井戸枯れ地域もあったとして、地下水等に影響が出るのではないかとの不安の声も上がっており、各種団体反対姿勢堅持しており、伊藤宏太郎市長反対の立場である。2010年初に中村市長の意を受け松山市民による分水署名活動が行われたが、西条市側ではこれに不快感を示す向きもあり、分水反対の立場変わっていない。 2010年9月27日加茂川及び黒瀬ダム水資源有効活用その他の水問題に関する協議を行うため、愛媛県西条市新居浜市及び松山市の4者で「水問題に関する協議会」が設立された。 2019年6月17日6月4日付け実施した書面開催による各市の意見、県からの「6つ提案」に対する各市の対応状況更には協議会水問題議論進展十分に役割果たしてきたと認められること等を総合的に検討した結果愛媛県は本協議会維持すべき環境にはないと判断し協議会廃止された。

※この「分水計画」の解説は、「中予分水」の解説の一部です。
「分水計画」を含む「中予分水」の記事については、「中予分水」の概要を参照ください。

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