分水嶺の修練女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 02:02 UTC 版)
「辺獄のシュヴェスタ」の記事における「分水嶺の修練女」の解説
ジビレ 監督生。洞察力・観察眼に優れているが、そのために世間や社会を斜めにみて諦観しているようなところがある。親からは軽んじて育てられていたこともあり、自分のことを認めてくれたナターリエを敬愛し、積極的に背信者を探しては尋問や拷問を行っていた。 エラたちの活動にも勘付き尋問にかけようとするが、逆にエラの仕掛けた罠に嵌って責任を問われる側となり、右腕を切り落とされるという刑を受けることとなる。処刑にはエラの進言によって手斧ではなく手術用の鋸が用いられ、このことから術後の経過が良く、一命を取り留める。 エラからは自分を陥れたことを密かに告白されており、それがシビレの人としての尊厳を認めた上での行為であったことに複雑な想いをいだきつつも報復の機会を狙っていたが、ラースローとともに盗み見たエラの本心と決意を知ってから、表面ではエラを嘲りつつも、エラの本意にも添うような行動をとるようになる。 修道会の解体後、修練女の最後の仕事としてエラの顔をした「鋼鉄の処女」を川路にて港まで運搬する役目を負わされるが、新大陸の現地民に使用するためと知って川に水没させる。このことが作品の冒頭で「謎の鋼鉄の処女」がライン川の底から引き上げられるシークエンスにつながることになる。 クリームヒルト・レンツ エラたちの同級生にあたる修練女。頭がよく目端がきくが、他者を虐げて喜ぶような面があり、笑顔で人を陥れる。 院内における成績は優秀で上昇志向がある。カーヤの両親が殺されることになった事件に関わっており、ヒルデ脱走の際にとった非道な言動もあって、カーヤに謀殺され自殺として偽装されている。
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