内部構造と砲塔とは? わかりやすく解説

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内部構造と砲塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:19 UTC 版)

ティーガーI」の記事における「内部構造と砲塔」の解説

ティーガーI内部構造一般的なドイツ戦車と同様であった発動機後部配し、主変速機と操向変速機およびブレーキ車体前部配した砲塔車体中央部位置する後方から見て車体前部左側運転手席、右側無線手兼前方銃手席を設け車体中央の戦闘室には戦車長、砲手および装填手を配した戦闘室は防火壁を介して機関室とは完全に隔離されており、機関室騒音遮蔽し、防熱上有利だった運転手席と無線手席の天井にはペリスコープ付きの小ハッチ設けられた。戦闘時には、運転手防弾ガラス開閉装甲カバー備えたスリット通して前方視認した。 戦闘室には一段高くなった床と、砲塔連動して旋回する砲塔バスケット砲塔壁面連結した三本支柱吊られ円形の床)が設けられており、砲塔回転とともに備品乗員回転した重さ11トン砲塔は、エンジンから動力供給される油圧装置通じて動かされエンジン回転数が1,500回転場合には全周旋回に1分かかった。これはこの戦車欠点一つで、そのため近接移動する戦車取り逃がすことがしばしば起きたエンジン回転数砲塔旋回速度比例した。 機力旋回のほか、戦車長と砲手ハンドル用いて砲塔人力旋回させることができた。砲手はフットペダルによって砲塔旋回操作した砲塔バスケット上に立つ装填手は、容易にスポンソン履帯上の車体側面張り出し)に搭載されている8.8cm砲弾薬をかかえ出すことができた。砲塔内部左側には砲手座り車長その後ろに位置した装填手は砲を挟んだ砲塔右側立って作業を行うが、走行時に腰掛け専用折りたたみ式ベンチもあった。また床から砲塔天井までの高さは157cmだった。ターレットリングの直径は1,850mmである。 砲塔右側面には外部視察用のスリット設けられ装甲板から丸い瘤がせり出す形状となっている。砲塔背面には車外収納箱(ゲペックカステン)が取り付けられ、主に整備用具類収納利用された。ゲペックカステンと外部視察スリットの間には脱出ハッチ設けられている。このハッチは厚みが80mmあり、蝶番が下に取り付けられていたため、いったん開けたハッチ閉じるにはかなりの筋力必要だった。ゲペックカステンの向かって左側には自衛戦闘用のピストルポート設けられ周囲保護するために環形追加装甲ボルト留めされていた。 砲塔上面中央付近に換気扇、その左側戦車長用キューポラ右側装填手用のペリスコープハッチそれぞれ設けられていた。後期生産型砲塔では、装填ハッチ後方近接防御兵器装備された。戦車長用キューポラ形状当初側面スリットから防弾ガラス通し直接視認する単純な筒型だったが、ソ連軍対戦車ライフル狙われるなど、防御不利だったため、中期型以降ではパンターA型以降同様のペリスコープ介し間接視認する背が低いタイプ改良された。

※この「内部構造と砲塔」の解説は、「ティーガーI」の解説の一部です。
「内部構造と砲塔」を含む「ティーガーI」の記事については、「ティーガーI」の概要を参照ください。

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