共通施設・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 02:52 UTC 版)
「大阪大学微生物病研究所」の記事における「共通施設・その他」の解説
中央実験室 中央実験室は重要な研究機器の有効な共同利用を行うための体制の確立が緊要であるとの所内全般の要望を基盤に、1960年(昭和35年)4月の教授会における審議に基づいて、同年5月の教授会において「中央検査室(中検)」として発足することが承認された。中検の発足により、それまで各部門が所有していた機器をアンケートに基づき中検の管理に移し、部門間のセクショナリズムの壁を破って自由な使用を図りつつ、各部門毎では困難な精密機器の最良状態での保守管理を実施し、高価な研究機器の重複購入を避けて共同購入の方策を取り、研究装備の近代化を促進した。研究機器は年々整備され、1964年(昭和39年)度に「中検」は「中央実験室」と改称された。1965年(昭和40年)度には大型機器が配置され、設置場所に苦慮している矢先に研究所の吹田地区への移転が決定し、中央実験室の設計準備も開始された。1967年(昭和42年)度には吹田移転が行われ、10月23日にレブコ低温槽2台が送り出されてから約1ヶ月半後の12月初旬に中央実験室の移転は終了した。 現在の主要な研究機器としては、分離用超遠心機、透過型・走査型電子顕微鏡、レーザーマイクロダイゼクション、セルソーター、プラスミド自動分離装置、DNAシーケンサー、質量分析装置などが設置されている。また、液体窒素の供給を自動化した大型細胞保存タンク室、特定化学物質を取り扱うための実験室なども完備している。セルソーターによる細胞の分画、質量分析装置による蛋白質の同定、透過型・走査型電子顕微鏡による観察および、DNAシーケンサーによる塩基配列決定については、受託業務として、学内の研究者から依頼されたサンプルの解析を代行している。 放射性同位元素実験室 (許可番号 使第1194号) 医学的研究において放射性同位元素を用いる実験を行うための施設として、研究所の吹田キャンパス移転に伴い、1967年(昭和42年)に研究所本館に近接しRI共同実験室として設置された。また、1979年(昭和54年)に北館1階共同無菌RI実験室、1983年(昭和58年)に感染症共同実験室RI実験室、1998年(平成10年)には南館地下1階137Csガンマ線照射室、さらに2007年(平成19年)には遺伝情報実験センターRI実験室が加わった。しかし、2011年(平成23年)の免疫学フロンティア研究センター竣工に伴い、RI共同実験室・北館1階共同無菌RI実験室の両実験室は免疫学フロンティア研究センターに移転。なお、南館の改築に伴い、南館地下1階ガンマ線照射室も北館1階に移転した。 感染症共同実験室 事務部・研究支援 庶務係・会計係・研究協力係 企画広報推進室 微研ミュージアム 2010年(平成22年)12月17日開設。公開資料の展示施設。海洋堂の協力で製作したインフルエンザウイルスの百万倍拡大フィギュアを展示。
※この「共通施設・その他」の解説は、「大阪大学微生物病研究所」の解説の一部です。
「共通施設・その他」を含む「大阪大学微生物病研究所」の記事については、「大阪大学微生物病研究所」の概要を参照ください。
- 共通施設その他のページへのリンク