共通外交安全保障政策上級代表時代とは? わかりやすく解説

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共通外交・安全保障政策上級代表時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:29 UTC 版)

ハビエル・ソラナ」の記事における「共通外交・安全保障政策上級代表時代」の解説

1999年6月3 - 4日にケルン開かれた欧州理事会で、ソラナ欧州連合共通外交・安全保障政策上級代表指名された。共通外交・安全保障政策とはマーストリヒト条約によって、欧州連合3つの柱の第2、第3として導入されたものであり、上級代表には4000ユーロ予算権限与えられ、その多くバルカン問題あてられてきた。また同時に共通外交・安全保障政策上級代表欧州連合理事会事務総長兼務することになり、政治・安全保障委員会取り仕切り半年ごとに交代する議長国引き継ぎのさいには、それがうまくなされるよう調整にあたっている。 理事会決定取りまとめ実行のさいにも、事務総長としてその職務携わっている。さらに欧州連合代表しその時々の議長国同意の下で他国との交渉に臨む権限与えられている。欧州理事会指名受けてソラナ同年10月18日共通外交・安全保障政策上級代表欧州連合理事会事務総長就任した共通外交・安全保障政策基本理念アムステルダム条約導入され欧州安全保障防衛政策である。先述ケルン1999年12月ヘルシンキでの欧州理事会会合において、軍事・安全保障行動についてまとめたペテルスベルク・タスク遂行のために、6万人兵力を持つ強力な欧州緊急対応部隊創設合意した11月20日ソラナはさらに西欧同盟事務総長兼務することになった。ただし西欧同盟ヨーロッパ防衛安全保障機関としてはほぼ活動休止状態にあったソラナ西欧同盟事務総長就任してからは活動機会増えたと言われているが、西欧同盟機能欧州連合移管されつつあり、ソラナはこの移管過程監督し、また西欧同盟の共通外交・案全保障政策への部分的統合作業にあたっている。例を挙げると、かつて西欧同盟機関だった安全保障研究所衛星センターは、現在共通外交・安全保障政策移管されている。 2000年5月クリントン政権ソラナについて、ヘンリー・キッシンジャー望んでやまなかったヨーロッパとのホットライン実現した、と評した2003年2月には欧州安全保障戦略発表しテロリズム含めた欧州連合安全に対す脅威列挙定義した2004年3月25日、ヘイス・デ・フリースを共通外交・安全保障政策テロリズム調整官に任命し、その使命欧州連合テロリズムとの対決について、整備計画調整することであるとした。 2004年6月29日ソラナ職責はさらに拡大された。欧州連合初代外相指名を受けることで、共通外交・安全保障政策欧州委員会外交担当委員両方をこなすこととなった2000年5月当時欧州委員外交担当していたクリス・パッテンは、ソラナ活動職権逸脱していると批判していた)。また2006年欧州憲法条約批准完了していれば、欧州連合理事会の「副大統領」となるはずであった。このほか2004年7月12日欧州連合加盟国防衛支出効率性確保向上させるために新設され欧州防衛機関首脳指名された。 ソラナ欧州憲法条約草案において新たに与えられる権限に関して批判賞賛受けたそのさい新憲法下においても加盟国満場一致同意なければ、この役職いかなる行動認められない反論したソラナ2005年4月18日翌月29日欧州憲法条約批准是非を問う国民投票控えたフランス学生対し一部アメリカ新保守主義者欧州憲法条約発効欧州新たな力の登場とらえているため、欧州憲法条約反発する者がいると述べた。また5月4日には、欧州憲法条約NATO弱体化させる性格のものでないと発言した欧州憲法条約批准には全加盟国同意が必要であるが、フランス有権者明確に欧州憲法条約反対示したソラナはこの投票結果受けてもなお欧州連合世界舞台において重要な役割持ち新たな外交政策着実に実施していくと表明した

※この「共通外交・安全保障政策上級代表時代」の解説は、「ハビエル・ソラナ」の解説の一部です。
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