光波
光
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 04:55 UTC 版)

光が電磁波の一種であることを、初めて実験により証明したのは、ドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツであると言われている。
基本的性質

光の理論のタイム・テーブル
- 紀元前4世紀 エウクレイデス(ユークリッド)、光の直進の法則、光の反射の法則を発見。
- 10世紀 - 11世紀、イブン・アル=ハイサム(アルハゼンとも。965年-1040年)『光学の書』、アラビア語(原語): Kitāb al-Manāẓir (كتاب المناظر)、 ラテン語: De Aspectibus or Perspectiva、英語 Book of Optics。七巻にもおよぶ光学の書。13世紀にはラテン語に翻訳されヨーロッパで広まった。科学的方法で光を研究しており、ベーコン、ウィテロ、ケプラー、ニュートンなどに大きな影響を与え、彼らの研究手法(科学的方法)や光学研究などに多大な影響を与えている。バーゼルでの初版は1572年(『光学法典』)。
- 1611年 ヨハネス・ケプラー、光の逆2乗の法則を発見。
- 1621年 スネルが光の屈折の法則(スネルの法則)を発見。
- 1637年 デカルトが『屈折光学』で光の屈折反射を論じる。
- 17世紀[いつ?] ニュートンによる光の分散の実験
- 17世紀[いつ?] レーマーによる光速度の測定
- 1690年 ホイヘンス『光についての論考』 - ホイヘンスの原理
- 1704年 ニュートン『光学』
- 1800年ごろ、ヤングの実験
- 1847年 マイケル・ファラデーによる偏光の実験
- 1850年ごろ、レオン・フーコーやアルマン・フィゾーの光速度の測定
- ウェーバによる電磁波の速度の測定
- 19世紀 マクスウェルの方程式
- 1881年 マイケルソン・モーリーの実験
- 1905年 アインシュタインの光量子仮説
- 1958年 チャールズ・タウンズによるレーザーの発明
光の粒子性と波動性
粒子説と波動説
「光は粒子なのか? それとも波なのか?」 この問題は20世紀前半まで、学者たちを大いに悩ませた。なぜなら、光が波であるとしなければ説明できない現象(たとえば光の干渉、分光など)と、光が粒子であるとしなければ説明できない現象(たとえば光電効果など)が存在していたからである(詳細は後述)。
この問題は、20世紀に量子力学が確立していく中でようやく解決することになった。不確定性原理によって生じた問題を説明するため、1927年にニールス・ボーアが、一方を確定すると他方が不確定になるような2つの量は、互いに補い合いあうことにより対象の完全な記述が得られるとする、相補性という概念を提唱したのである。この考え方が受け入れられ、「光は〈粒子性〉と〈波動性〉を併せ持つ」と表現されるようになった。
光の粒子性
ニュートンによって、光は粒子だとする説が唱えられた(粒子説)。アインシュタインは光子の概念を提唱し、これは現在まで用いられている。
「光波」の例文・使い方・用例・文例
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