作風と業績
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ダイナミックな作風で知られており、ブレント・ステープルズは『ニューヨーク・タイムズ』で以下のように書いている。 カービーは、ストーリーテリングの新しい文法と、動きを表現する映画的なスタイルを創造した。初めぎこちなく見えたキャラクターは、コマからコマへと、時にはページからページへと流れるように移り、本を飛び出して読者の膝の上に転げ落ちてくるかのように思わせる。繰り出されるパンチが持つ力は爆発的な勢いで目に飛び込んでくる。立ち止まっているときでさえ、カービーのキャラクターは張り詰めた力とエネルギーで脈打っている。映画に出てくる同じキャラクターが止まって見えてしまうほどだ。 ジャック・カービーは「スタイルのスーパーヒーロー」と呼ばれてきた。カービーの絵はジョン・カーリンによって『マスターズ・オブ・アメリカンコミックス』で「意図的な原始性と誇張性」と呼ばれ。ほかにもキュビスム、フューチャリズム、プリミティヴィズム(英語版)、アウトサイダー・アートに例えられてきた。多くのキャラクターを創造し、多くのジャンルで作品を残するなど、コミックブックという表現形式に多大な貢献を残したことで、コミックブックアーティストの最高峰とも呼ばれている。チャールズ・ハットフィールドとベン・ソーンダーズは、現代でもカービーの絵が多くの場所で使われており、キャラクターデザインに基づくトイも多く、原作映画も成功を収めていることから、彼を「アメリカのイマジネーションを形作った建築師長の一人」と言い切った。カービーは多作なアーティストとしても知られており、生涯で出版された原稿は少なくとも20318ページ、表紙画は1385枚あると見られている。1962年の1年間だけでも1158ページが描かれた。カービーは二度にわたってコミックを規定したとされる。1940年代の初めにジョー・サイモンとともに描いたキャプテン・アメリカ作品が一つ目、1960年代にマーベルでスタン・リーとともに描いた、あるいはDCで一人になってから描いたスーパーヒーロー作品が二つ目である。またカービーは、自伝的作品「ストリート・コード」から文明滅亡後の世界を舞台としたSFファンタジー『カマンディ』まで、コミックのほぼあらゆるジャンルで作品を残した。
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作風と業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:50 UTC 版)
呉昌碩は特に篆刻の評価が高く、はじめ浙派に学び、ついで鄧派の影響を受け、さらに石鼓文などの研究を通して独自の刻風を生み出した。辛亥革命以降人気が急激にあがり日本でも日下部鳴鶴・犬養毅などが自用印を注文している。篆刻家の河井荃廬は彼を敬慕してついに西泠印社に入社した。 画は明の徐渭や清初の八大山人・石濤らから多くを吸収し、気品の有る個性的な画風を確立。揚州八怪や趙之謙らも参考としている。梅・藤・菊・牡丹などの花卉画を得意とした。 書は周代の石鼓文に基づき篆書に新様式を確立した。画上の書・跋文・硯銘などには行草書も多い。 詩・書・画・篆刻ともに精通し、「四絶」と称賛され、中国近代でもっとも優れた芸術家となった。斉白石は彼の芸術に心服している。 また西泠印社では金石学を研究する一方、文物の収集や保存、出版事業など中国の文化芸術の称揚に大きく貢献した。
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