他社製品との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:24 UTC 版)
アマゾンのAmazon EchoではAmazon Music HD、GoogleのGoogle HomeではGoogle Play Musicでの音楽再生に対応しているが、これらのスマートスピーカーでは、サポートされていない他社のストリーミングサービスでの音楽再生時や、PCやスマートフォンに保存されている音楽ライブラリの再生時は、Bluetoothでの接続が必須になるという致命的な欠点を抱えている。それに対して、HomePodではAirPlay 2をサポートしており、iOSやMac、PCがサポートしているほぼ全ての音声を再生することが可能である。 AppleはEcho ShowやGoogle Nest Hubのような製品を発売していないため、音楽再生時の曲名・ジャケット表示は、原則Apple TVを使用するか、他社のネットワークオーディオプレーヤー等を使用することになる。AirPlayではEcho ShowやGoogle Nest Hubでは対応していない他社ストリーミングサービスの曲名・ジャケット表示もサポートしているので、HomePodにてAirPlay 2経由で音楽再生し、他社のネットワークオーディオプレーヤー製品を併用することで、曲名・ジャケット表示の補完が可能である。 Amazon Echoシリーズとの比較 アマゾンはAmazon Music HDを開始し、Echo Studioを発売したことにより、Alexa対応製品の多さ、サービス面や音質面ではHomePodを凌駕していたが、Apple Musicの空間オーディオ及びロスレス化、Apple TV 4KのeARC対応によって、SONY 360 Reality Audioとハイレゾに対応しているEcho Studio以外は、HomePodと比べて機能面や音質面での優位性は事実上無くなったといえる。 Echoシリーズには音声出力端子があるのに対して、HomePodには搭載されていない。また、Echo Studioでは光ミニ入力端子を搭載し、Echo Linkでは光デジタル入力端子を搭載したことにより、HomePodと同様に他社ストリーミングサービスの音楽再生にも対応することが可能になったが、この場合はEcho Showの強みである曲名・ジャケット表示機能を失ってしまう。 Echo Showの曲名・ジャケット表示機能については、Amazon Musicなどの対応サービスのみに適用されるが、AirPlay 2では自社他社サービス問わず曲名・ジャケット表示機能に対応している。Radikoの場合は、Echo Showでは放送局名のみ表示されるが、AirPlay 2では放送局名だけでなく、番組名とジャケット表示にも対応している。 Echo Studioではハイレゾに対応しているが、HomePodやAirPlay 2では対応していない。両者ともドルビーアトモスには対応しているが、HomePodではSONY 360 Reality Audioには対応していない。 HomePodは、Echo PlusやEcho Studioとは異なりZigBee規格には非対応。但し、ZigBee規格に対応したフィリップスのHueシリーズ等はHomeKitに対応しているため補完は可能である。 HomePodには無いオプション製品として、サブウーファーのEcho Sub、車載用のEcho Auto等がある。 Google Homeシリーズとの比較 音声認識やスマートフォンの普及台数、対応製品などはAppleを大きく凌駕したシェアを持っており、シリーズ製品も多く発売されている。 Chromecast Audio等の製品やMiracastはハイレゾ対応により伝送レートにおいてAirPlay 2よりも優位性はあるものの、Apple Musicとは異なりGoogle Play MusicやYouTube MusicではCD品質及びハイレゾはおろか3D音声にも対応していない。また、AppleのMusicアプリは、Apple TVやAirMac Express等を触媒に使用してAirPlay 2機能を使って音質向上させる裏技があり、Apple Musicの空間オーディオ及びロスレス化も相まって、音楽再生機能や使い勝手、音質面、スピーカーのスペックについてはHomePodに優位性がある。HomePod miniについては価格帯や機能面等において競合している。 Google Nest Hubは、Echo Showシリーズと同様にHomePodには無い画面表示機能が搭載されており、曲名・ジャケット表示機能は勿論のこと、YouTube再生にも標準で対応している。 HomePodには無いオプション製品として、メッシュWi-FiルーターのGoogle Nest WiFiがある。尚、Appleは過去にAirMac Extreme、AirMac Express、Time MachineといったWi-Fiルーターを販売してきたが、2021年現在では販売終了しており、これらの製品ではメッシュWi-Fi機能や音声認識機能には非対応である。 Sonos Oneとの比較 価格面やコスパについてはHomePodを大きく凌駕するような機能を持っているが、HomePodよりも劣る点は幾つかあり、Sonos Oneでは5GHz帯のWi-Fiには非対応、2Wayモノラルスピーカーのため単体ではステレオ再生と3D音声には対応していない。 AirPlay 2に対応しているため、曲名・ジャケット表示機能などの音楽再生機能はHomePodとほぼ同じ機能を持つが、5GHz帯のWi-Fi非対応のため、グループ化可能な機種は限られる。 HomePodには無い固有機能として、Sonos Portを使用してアナログ音源の再生に対応している点である。
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