他社譲渡・7300系への主要機器供出
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「名鉄3800系電車」の記事における「他社譲渡・7300系への主要機器供出」の解説
修繕工事施工から間もない1967年(昭和42年)より、上記セミクロスシート化改造の対象外となった編成を対象に早くも本系列の淘汰が開始された。 淘汰対象はいずれも1次車に相当する編成で、3805編成・3807編成 - 3809編成・3811編成 - 3815編成の計9編成18両が1970年10月にかけて順次除籍された。これらの編成は全車とも他社への譲渡対象となり、富山地方鉄道・大井川鉄道(現・大井川鐵道)・豊橋鉄道の各社へ譲渡された(詳細は後述)。 また、3835編成の制御車ク2835は修繕工事出場から間もなく踏切事故にて被災大破し、1969年(昭和44年)10月28日付で除籍された。この際、3818編成を分割してク2818をモ3835と組成して(新)3835編成としたが、モ3835は車内改修工事・セミクロスシート化改造済の2次車、ク2818は車内改修工事未施工の1次車であるため、両車で車内外の仕様が異なる異端編成となった。またこの際、ク2818はロングシート仕様のままながら車体塗装をモ3835と合わせてストロークリーム地に赤帯を配したクロスシート車用塗装に変更された。一方、編成相手を失ったモ3818については3816編成の中間へ組み込み、3816編成のモ3816を電装解除・制御車化してク2815(2代)と記号番号を改め、ク2815(2代)-モ3818-ク2816の3両編成を組成して築港線専用編成に転用された。 さらに、支線直通特急用車両として導入が計画された7300系の新製に際して、本系列より台車・主電動機など主要機器を供出することとなった。今回は1次車・2次車の別を問わず、車内座席がロングシートのまま存置された3801編成 - 3804編成・3806編成・3810編成・3817編成・3819編成・3820編成・3823編成 - 3825編成・3829編成の計14編成28両に、前述事故廃車となったク2835を加えた計29両が主要機器の供出元となり、ク2835を除く各編成は1971年(昭和46年)7月から同年10月にかけて順次除籍された。このうち、3822編成・3829編成の2編成は車体のみが大井川鉄道へ譲渡された。 一連の淘汰が実施された結果、最大71両在籍した本系列は全24両に減少し、特に1次車は(新)3835編成の制御車ク2818と築港線専用編成のク2815(2代)-モ3818-ク2816の計4両が残存するのみとなった。
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