石膏
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石膏(せっこう[1])とは、硫酸カルシウム(CaSO4)を主成分とする鉱物である。硫酸カルシウムの1/2水和物がバサニ石(CaSO4・0.5H2O)、2水和物が石膏(CaSO4・2H2O)、無水物が硬石膏(CaSO4)。これら硫酸カルシウムの各水和物および無水物を一纏めに「石膏」という場合もあるので注意を要する。
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- ^ Bassanite(mindat.org)
- ^ Bassanite Mineral Data(webmineral.com)
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- ^ 壁材(塗り壁材)- 仕上げ材(ケンコート) - 吉野石膏
- ^ a b 世界大百科事典 第2版
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
二水石膏(石膏)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 01:10 UTC 版)
硫酸カルシウム・2水和物(CaSO4・2H2O)を二水石膏、軟石膏、または単に石膏(gypsum、狭義の「石膏」)という。比重2.23の無色の結晶。硬度1.5~2。水に難溶。単斜晶系に属する。 二水石膏は加熱(160~170℃)により水分を失い、半水石膏に変化する。 天然には、温泉作用や蒸発岩の一種として生じる。蒸発岩としては陸地に閉じ込められた海水が干上がることによって、溶解度の関係から炭酸カルシウム(石灰岩)、硫酸カルシウム(石膏)、塩化ナトリウム(岩塩)の順で沈殿し、それぞれの地層をつくる。石膏は難溶ではあるが、0.2g/100cc程度の溶解度を有するため、石膏の地層が広く露出した地域では長年月の間に雨水による溶解が進行し、石膏カルストが発達する。 天然には単結晶のほかに結晶集合体が生じ、透明のものを透明石膏(セレナイト、selenite)、繊維状のものを繊維石膏(satinspar)、細かい粒状のものを雪花石膏(アラバスター、alabaster)と呼ぶ。セレナイトは巨大な結晶として産出されることから窓用として、アラバスターは彫刻の素材として古くから用いられてきた。また排気ガスの脱硫過程、燐酸系化学肥料の製造工程、製塩でも生じるためこれらは回収される。 豆腐の凝固剤としても用いられており中華人民共和国南部や台湾などでは「豆腐花」など、日本では絹ごし豆腐といった柔らかい豆腐の製造に適する。これは溶解してイオン化し塩析効果を発揮する速度がにがりよりも遅いため、濃厚な豆乳の全体を均質に凝固させやすいからである。 また、生薬として漢方薬に配合されたり、防火用の石膏ボード、彫刻などに使われる。
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