二十四史の部分集合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 04:59 UTC 版)
三史 - 現在三史とは通常は『史記』・『漢書』・『後漢書』のことであるが、六朝時代ころまでは『史記』・『漢書』・『東観漢記』の3つを三史と呼んでいた。その他に『戦国策』・『史記』・『漢書』の3つや『書経』・『詩経』・『春秋』の3つを三史と呼ぶ例もある。 四史 - 『史記』・『漢書』・『後漢書』・『三国志』。正史の最初の4種であるため「前四史」ともいう。 十史 - 唐代に補われた、三史より後の『三国志』から『隋書』までをいう。 十三史 - 三史と十史をあわせた、『史記』から『隋書』までの正史をいう。唐代の標準。 十七史 - 十三史に『南史』・『北史』・『唐書』・『五代史』を加えたもの。宋代の標準であり、『三字経』にも「十七史、全在茲」という。宋以降にも十七史の名は使われ、毛晋は汲古閣本十七史を出版した。王鳴盛の『十七史商榷』が有名だが、この著書は『旧唐書』と『旧五代史』を含んでいるために実際には十九史になっている。なお宋の目録類で『南史』・『北史』は別史・雑史扱いであり、十三史に新旧の『唐書』・『五代史』を加えたものが本来の十七史であったが、『旧唐書』・『旧五代史』が廃れたためにかわりに『南史』・『北史』を加えて十七史としたともいう。 十八史 - 十七史に『宋史』を加えたものをいう。ただし曾先之『十八史略』においてはまだ『宋史』が未完成であったため、その代わりに『続宋編年資治通鑑』(李熹)と『続宋中興編年資治通鑑』(劉時挙)の二書を『宋鑑』としてひとつと数え、十八史とする。 二十一史 - 十七史に『宋史』・『遼史』・『金史』・『元史』を加えたもの。明代の標準。 二十二史 - 二十一史に『明史』を加えたものをいう。ただし、銭大昕の『二十二史考異』においては二十四史から『旧五代史』および『明史』を抜いたものであり、趙翼の『二十二史箚記』においては二十四史から『新唐書』および『新五代史』を抜いたものである。 書名前三史後三史四史十三史十七史十八史二十一史二十二史二十四史二十五史二十六史1 史記 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 漢書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3 後漢書 - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 4 三国志 - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 5 晋書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 宋書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 南斉書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 梁書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 陳書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 魏書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 11 北斉書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 12 周書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 13 隋書 - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 14 南史 - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 15 北史 - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 16 旧唐書 - - - - - - - - ○ ○ ○ 17 新唐書 - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 18 旧五代史 - - - - - - - - ○ ○ ○ 19 新五代史 - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 20 宋史 - - - - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ 21 遼史 - - - - - - ○ ○ ○ ○ ○ 22 金史 - - - - - - ○ ○ ○ ○ ○ 23 元史 - - - - - - ○ ○ ○ ○ ○ 24 明史 - - - - - - - ○ ○ ○ ○ 25 新元史 - - - - - - - - - △ ○ 26 清史稿 - - - - - - - - - △ ○ 27 東観漢記 ○ - - - - - - - - - -
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