亀田ジム資格停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:31 UTC 版)
2013年12月25日、JBCが都内でランキング会を開き、日本スーパーフライ級4位にランクインした。 2014年2月7日、2013年に行われた大毅とロドリゴ・ゲレロとの間で行われたIBF世界スーパーフライ級王座決定戦の試合前記者会見後、ゲレロ陣営が日本製のグローブではなくカナダ製のグローブの使用を決めたことに不満を持った。WBO世界バンタム級王者の和毅と亀田ジム関係者2人が、JBC職員が会見室から退室するのを妨害し、報道関係者を会場外に出し、JBC職員3人を残して全ての扉を閉め、興毅から「おかしいじゃないか」と脅され、外に出ようとしたところ和毅から首などを数回小突かれるといった暴行・恫喝によって精神的苦痛を受けたなどとして、興毅・和毅・亀田ジム関係者2人の計4人を相手取り、JBC職員3人のうちの1人の男性が1,000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に同月6日付で提訴したことを記者会見を開き明らかにした。原告側は「すごいプレッシャーを感じ、怖かったが、正義を貫くために訴訟に踏み切った」と話していたが、亀田ジム側は虚偽の事実として名誉棄損で逆提訴を行い、2015年9月30日、東京地裁はJBC職員の主張は虚偽と認定して訴えを退け、亀田ジム側の勝訴が確定している)。試合で使用するグローブは亀田大毅、ロドリゴ・ゲレロの双方が「それぞれが選べる」という契約内容だったとのこと。 同日、JBCは記者会見を開き、吉井慎次会長の持つクラブオーナーライセンスと、嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めない旨を発表した。吉井と嶋は2013年12月31日にライセンスの更新を行っておらず、ライセンス失効中であった。JBCの慣例では遅れての更新も認められるが、吉井のクラブオーナーライセンスの更新が認められず、嶋のマネージャーライセンスの更新も認められない為、事実上の資格剥奪処分となった。 この処分で亀田ジムは活動停止となり、興行を開催できないだけでなく、選手のライセンスはジムを通してしか申請出来ない為、亀田興毅、大毅、和毅が保持するボクサーライセンスも実質的に失効となり、事実上の追放処分となった。亀田ジム所属選手が国内で試合をするためには、新たに会長、マネージャーを置くか、他ジムへの移籍などの措置が必要になるが、兄弟がジム移籍を申請した場合、JBCは書類のみでは許可せず、本人らを厳格に審査して可否を判断するとした。 2014年4月21日、東日本ボクシング協会は理事会を開き、2013年12月3日のWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦に敗れながらも亀田大毅がIBF王座を保持し混乱を招いた件(負けても王座保持問題)で、吉井会長がクラブオーナーライセンスを持つジムの会長としては名義貸しの状態で、ジム運営に携わっていない点や、ジム所属選手の海外での試合を報告せず安全管理を怠った点などの理由で、吉井会長を全会一致で除名処分とした。亀田三兄弟が国内で試合をすることも可能にする為の一時的な措置として亀田三兄弟を「協会預かり」にすることに関して、東日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「無い」と断言した。同月25日、JBCは資格審査委員会並びに倫理委員会を開き、上述の吉井慎次会長の持つクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めず事実上の資格剥奪処分となった件に関し、処分取り消しを求めた亀田ジム側が提出した証拠に再審議が必要と判断するものが無かった為、亀田ジム側の再審議請求を退けた。 2014年6月26日、JBCはランキング委員会を開き、興毅は大毅と共に半年以上試合間隔が空いており、「試合予定も立っていない選手はランキングの削除対象となる」という内規に基づき、日本スーパーフライ級ランキングから除外した。 「日本ボクシングコミッション事件#ライセンス更新申請却下、協会も除名処分」も参照
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