久保田へ移転(1973-)
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「四日市市立図書館」の記事における「久保田へ移転(1973-)」の解説
1970年(昭和45年)、市民の新図書館建設要望に応え、「図書館の地域計画並びに建設計画案」を策定、翌1971年(昭和46年)から建設用地確保と敷地造成を行い、1972年(昭和47年)に予算3億円で着工した。1973年(昭和48年)4月24日に完成、7月17日に落成式を挙行し、8月10日から業務を開始した。最新の設備導入と児童室・福祉コーナーの設置が行われた。さらに1978年(昭和53年)、四日市市出身かつ名誉市民である作家の丹羽文雄を紹介する「丹羽文雄記念室」が開設された。1984年(昭和59年)8月、四日市地域総合会館あさけプラザが開館、その中に図書館が設置され、四日市市北部の文化拠点となっている。 1989年(平成元年)、コンピュータによる貸出管理を開始する。1996年(平成8年)8月には四日市市環境学習センターが開館、図書室が設置された。1997年(平成9年)1月11日には図書館業務のネットワーク化を行って市内の3館(市立図書館本館、あさけプラザ図書館、環境学習センター)が結ばれた。同時に利用カードの共通化と貸出期間の延長が実現した。 旧図書館は2003年(平成15年)1月31日に国の登録有形文化財に登録された。 手狭を理由に移転した図書館であったが、21世紀初頭には蔵書の一部を館外で保管するなど再び手狭になっている。施設は老朽化しており、新しい図書館の建設を求める市民の声もある。また「新しい図書館のあり方検討会」が2010年(平成22年)にまとめた報告書で「新しい図書館を建てることについて、将来的には市としても具体的な計画を立てるべきであります。」と結んでいる。一方、市側は巨額の建設費負担が伴うため、既存施設を活用する方針であると2010年時点では報じられていた。その後、図書館を中心市街地活性化の核にしようと四日市市役所隣に建設する計画が持ち上がった。2017年(平成29年)11月1日から吊り天井の工事を行うために長期休館に入り、2018年(平成30年)1月29日まで継続した。休館中は図書館の一角に臨時予約貸出窓口が設けられ、予約図書の貸し出し業務を実施する。 2020年代に、閉店した専門店ビルのスターアイランド跡地を移転先にすることが決まっている。
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