久世広周とは? わかりやすく解説

くぜ‐ひろちか【久世広周】


久世広周

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 13:48 UTC 版)

 
久世広周
時代 江戸時代後期
生誕 文政2年4月12日1819年5月5日
死没 元治元年6月25日1864年7月28日
改名 謙吉、広周
戒名 自護院殿倹徳忠山日秀大居士
墓所 東京都豊島区巣鴨本妙寺
官位 従五位下隠岐守出雲守従四位下大和守侍従
幕府 江戸幕府奏者番寺社奉行、西丸老中、老中(勝手掛、外国御用取扱、勝手入用掛)
主君 徳川家斉家慶家定家茂
下総関宿藩
氏族 大草氏久世氏
父母 大草高好:不詳
養父久世広運
正室阿部正精の娘
広文広業、広充、桜井供義室
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久世 広周(くぜ ひろちか)は、江戸時代末期の大名下総国関宿藩主。関宿藩久世家7代。

生涯

旗本大草高好の次男として生まれる。文政13年(1830年)10月12日、関宿藩主久世広運末期養子として家督を継いだ。天保3年(1832年)10月1日、11代将軍徳川家斉に拝謁する。

嘉永4年(1851年)、老中として阿部正弘らと共に諸外国との折衝に当たったが、安政の大獄での一橋派による江戸城不時登城に対する井伊直弼の強圧的な処罰方針に閣老中ただひとり反対するなどしたため、直弼の怒りを買って罷免される。

万延元年(1860年)、桜田門外の変で直弼が暗殺された後、老中安藤信正の推挙を受けて再度老中に就任、信正と共に公武合体政策を推進した。政情不安が進む政局の安定化に努める一方で、長州藩長井雅楽による「航海遠略策」の支援なども行なった。しかし文久2年(1862年)、安藤が坂下門外の変を機に老中を罷免されるや、その連座および安政の大獄時に閣老の一人であったにもかかわらず、井伊直弼の暴挙を止められなかったこと、また公武合体(または外交方針である航海遠略策)の失敗などの責任を問われ、老中を罷免されて失脚した。元治元年(1864年)、失意のうちに死去した。享年46。

官歴

※日付は旧暦

  • 文政13年(1830年)10月、家督相続。
  • 天保4年(1833年)12月16日、従五位下隠岐守に叙位。
  • 天保8年(1838年)11月6日、大和守に転任。
  • 天保9年(1838年)8月15日、奏者番に補任。
  • 天保14年(1843年
  • 嘉永元年(1848年
    • 10月18日、西丸老中。大和守に還任(弘化2年に既に堀大和守親寚が老中を御役御免されていたため、西丸老中への異動を契機に大和守に還任)。
    • 12月15日、従四位下に昇叙。大和守如元。
  • 嘉永2年(1849年)2月15日、侍従に遷任し、大和守の兼任如元。
  • 嘉永4年(1851年)12月21日、老中。
  • 安政4年(1857年)7月4日、勝手掛兼務。
  • 安政5年(1858年)10月26日、外国御用取扱兼務。翌日、老中辞職。
  • 万延元年(1860年
    • 閏3月1日、老中に復職。
    • 閏3月9日、勝手入用掛兼務。
    • 4月28日、老中首座。
    • 12月1日、外国御用取扱兼務。
  • 文久2年(1862年
    • 5月26日、勝手掛および外国御用取扱御役御免。
    • 6月2日、老中御役御免。
    • 8月16日、1万石召し上げ。隠居
    • 11月20日、永蟄居。

※参考資料:大日本近世史料「柳営補任」、「内閣文庫蔵・諸侯年表」東京堂出版、続日本史籍叢書「増補幕末明治重職補任・附諸藩一覧」東京大学出版会など。

系譜

父母

正室

子女

登場作品

テレビドラマ

関連項目




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