中世から古典派までとは? わかりやすく解説

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中世から古典派まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:25 UTC 版)

チェンバロ」の記事における「中世から古典派まで」の解説

初期鍵盤楽器音楽楽器指定が無いことが普通で、チェンバロクラヴィコードオルガンなどで演奏される現存する最古鍵盤楽器音楽とされるのは、14世紀のロバーツブリッジ写本(英語: Robertsbridge_Codex)である。 ルネサンス時代には、イベリア半島アントニオ・デ・カベソンはじめとする作曲家により、ティエントディフェレンシアスなどの鍵盤楽器音楽栄えたディエゴ・オルティスは『変奏論』 Trattado de Glossas (1553) でヴィオラ・ダ・ガンバチェンバロ合奏について述べている。イギリスではウィリアム・バードジョン・ブルなどの作曲家達により多くチェンバロ曲書かれ、『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』などの手稿で残されている。 バロック時代には、イタリアで劇的な感情表出重視したモノディ様式生まれチェンバロ通奏低音のための楽器として重要な役割担った鍵盤楽器音楽において劇的な表現追求されジローラモ・フレスコバルディは、『トッカータ第1巻』 (1615) の序文において、厳格な拍子とらわれない情感応じた自由な演奏要求している。 18世紀にはナポリ出身ドメニコ・スカルラッティが、ポルトガル王女バルバラ・デ・ブラガンサ音楽教師として仕え555ソナタとして知られる個性的なチェンバロ曲残している。 一方ルイ14世時代フランスではジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエールルイ・クープランはじめとする作曲家によって、リュート音楽延長上にチェンバロクラヴサン音楽栄え、スティル・ブリゼと呼ばれる分散奏法や、繊細な装飾音多用した優美な作品多く生み出された。中心となるのはアルマンドクーラントといった舞曲であり、これらを組み合わせた組曲バロック時代チェンバロ音楽代表するジャンル一つとなったフランスクラヴサン音楽18世紀前半フランソワ・クープランジャン=フィリップ・ラモーらの時代繁栄頂点に達する。彼らの作品においては古典的な舞曲に代わって、描写的な標題を持つ作品主体となっていった。その後ジャック・デュフリクロード=ベニーニュ・バルバトルらを輩出するものの、フランス革命勃発により打撃受けてフランスクラヴサン音楽終焉迎える。 ドイツチェンバロ音楽は、イタリアフランス双方影響を受け、さらに北ドイツ・オルガン楽派伝統が加わる。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作品には、それらの様式の高度な総合見られるバッハ息子弟子時代にはクラヴィコード流行し、さらにピアノがそれに取って代わっていった

※この「中世から古典派まで」の解説は、「チェンバロ」の解説の一部です。
「中世から古典派まで」を含む「チェンバロ」の記事については、「チェンバロ」の概要を参照ください。

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