モンスターバースのメカゴジラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 09:57 UTC 版)
「メカゴジラ」の記事における「モンスターバースのメカゴジラ」の解説
『ゴジラvsコング』に登場。 巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が、アメリカ本社から地下のリニアトンネルを用いて設計製作した部品を香港支社へ送り込み、その地下のラボで建造したロボット怪獣。前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でゴジラに噛みちぎられたギドラの左側の首の残骸から得られた頭蓋骨をベースとしたDNAコンピュータが搭載されており、香港支社の制御コンピュータに配線で接続されたエイペックス主任研究員の芹沢蓮がトランス状態となることによってコントロールされる。 武器はゴジラの放射熱線と同等の威力を誇る口部の大口径ビーム砲、両腕に10基、両脚に12基備えた展開式ミサイルランチャーといった火器のほか、背部ブースターからのジェット噴射と合わせて両拳にエネルギーを放出しながら打つジェットパンチ、拳と同じ関節構造の尾の先端を十字のドリル状に変形させたうえで高速回転させながら打つドリルテイルといった打撃により、遠近ともに対応できる。それらによる総合能力は、ゴジラとコングの両者をも凌駕する。一方、既存のエネルギーでは出力が40%ほどしか出せない問題を抱えているが、そうした出力が不完全な状態ですら、スカル・クローラーを模擬戦闘でたやすく殺害するほどの戦闘力を持つ。 先述したエネルギー問題を、マイア・シモンズから送信された地下空洞のエネルギーのサンプルデータを基に再現したエネルギーを用いることで解決し、完成する。折しも香港支社にゴジラが接近していたこともあり、リスク面の問題からもっと実験を重ねるべきとしてエネルギーの使用に慎重な蓮をエイペックス社長のウォルター・シモンズが押し切る形でエネルギーを充填して起動するが、暴走してシモンズを香港支社ごと殺害すると同時に蓮を感電死させると、コングとの激闘を制したゴジラに香港市街を破壊しながら襲いかかる。 コングとの戦いで疲弊したゴジラを終始圧倒し、敗北寸前に追い詰めるが、ネイサンの機転からヒーヴの自爆によるショック療法で蘇生したコングが参戦し、2対1となっても二大怪獣を翻弄する。しかし、制御コンピュータを調べていたジョシュ・ヴァレンタインがバーニー・ヘイズのウイスキーを取り上げ、制御コンピュータに降りかけてショートさせたことによって力を失い、形勢を逆転される。最後はゴジラの放射熱線のエネルギーを受けてパワーアップしたコングの斧で両腕を切断され、全身を切り刻まれて大破し、首を引きちぎられて機能停止した。 デザイナーは『レディ・プレイヤー1』のメカゴジラもデザインしたジャレッド・クリシェフスキーで、初代への敬意を払う一方、ゴジラに対抗できる強敵の怪獣をイメージして新たに設定した。また、監督のアダム・ウィンガードによる「過去のどんなメカゴジラとも違う」「トランスフォーマーにしないように」との要求に対し、『ターミネーター』シリーズに登場するアンドロイド・T-800を参考に、爪が自在に動くというアイデア、指に丸ノコが仕込まれているというデザインを提案した。 蓮役の小栗旬の出演シーンは大幅にカットされた(詳細はゴジラvsコング#キャスティングを参照)が、それについては彼も当初から半分くらいカットされたと思う旨を明かしているほか、完成後に初登場シーンも内容も変わっていったため、2020年1月に別のセットで追撮もした旨を明かしている。
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