モアブ独立闘争とは? わかりやすく解説

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モアブ独立闘争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/30 01:18 UTC 版)

メシャ」の記事における「モアブ独立闘争」の解説

メシャ碑文』はやや時系列はっきりしないが、ケモシュからのお告げ受けたメシャイスラエル支配するネボ、アタロト、ヤハツなどといった街を攻め落としたとされる一方列王記(下)』の話はモアブイスラエルへの反乱から話が始まる。 反乱を起こす前、モアブの王メシャ子羊10万頭、雄羊10万頭分羊毛貢物繰り返し原文動詞反復形)納めていたが、オムリ息子アハブ死後モアブイスラエル反乱起こしたイスラエル側は反乱勃発時の王であったアハブ息子アハズヤ転落事故寝込んでいたため、実際に軍事活動をすることになったのはアハズヤ死後、その兄弟ヨラム王が王位継いでからになる(『列王記(下)』第1章3章より)。 同盟関係のあったユダ使者送り兵力要請をした後、ユダの王であるヨシャファトから死海の北(ヨルダン川横断アンモン地方通過。)と南(エドム砂漠通過)どちらを行くかを尋ねると南ルートヨラム選択した南ルートの方が街道から外れていたので要塞などが少なくモアブ軍が手薄だったユダ属国であったエドム兵力加えた連合軍エドム砂漠通過し7日間移動途中で水不足苦しめられるワジ補給できたことで元気連れられ、これを知らず仲間割れをしていると誤認して油断していたモアブ軍をイスラエルなどの連合軍返り討ちにすると、そのままモアブ領を攻撃し始め多数の町や畑・井戸を破壊し(『メシャ碑文』でもイスラエル軍破壊されいくつもの街を復興させた説明がある)、モアブ軍は最初の敗北立て直すことのできないまま、キル・ハラセテ(現在のカラク)に追い詰められ包囲されてしまい、メシャはこの包囲網突破しようモアブ軍の700人を率いて一番手薄なエドム軍のところを攻撃した失敗して追い返され城壁の上で「跡継ぎの子」を焼いて生贄にしたところ、イスラエル大いなる怒り巻き起こってイスラエル軍たちは撤退することになった(『列王記(下)』第3章)。 ここまで圧勝していたイスラエル軍たちがなぜ急に撤退したのかについて諸説あり、ヨセフスは『ユダヤ古代誌』第IX3章解説で「(そこまで追い詰められメシャへの)慈悲惻隠の情」と説明しギボンヘルツォークは『古代ユダヤ戦争史』で2つの説を上げ1つ目は「一部研究者意見」として「連合軍内部疫病の流行起きたメシャ自身そこまで意図してたかは不明だが、子供ささげる生贄見て連合軍メシャ呪い攻撃解釈した。)」、あるいは、同書巻末原注にある異説でP.D.Stemの物として紹介されている「生贄にされたのはメシャ自身の子供ではない」として「直前モアブ軍がエドム軍を攻撃した際にそこの王子人質取り、(イスラエル軍原因で)メシャ人質殺害エドム軍は王子殺害メシャではなくイスラエル軍のせいだと大いなる怒りを向け仲間割れ発生した。」というものなどがある。なお、これ以外に当時イスラエルアラムの関係も悪化していたので、モアブより強いアラム相手をするためにモアブ相手をしていられなくなった可能性ギホンたちは上げている。 イスラエル軍撃退したメシャこの後イスラエル捕虜奴隷などを使って破壊された街の修復などを行い自分業績とケモシュへの感謝書いた石碑立て、これがのちに『メシャ碑文』と呼ばれることになるが、その後メシャ本人がどうなったのかについてははっきりしていない。 ただ、モアブ全体運命は『列王記(下)』第10章ヨラム滅ぼしてイスラエルになったイエフの話の最後にアラム王ハザエルがヨルダン川以東アロエルまでのイスラエル領を奪い取った」という旨の説明があるので、モアブ北部イエフ時代再度制圧され(そしてハエザルにさらに制圧された)たか、少なくとも「ハマテ入り口からアラバの海(=死海)まで領土取り戻した」とあるヤロブアム2世の頃にはイスラエル再度制圧されたらしい

※この「モアブ独立闘争」の解説は、「メシャ」の解説の一部です。
「モアブ独立闘争」を含む「メシャ」の記事については、「メシャ」の概要を参照ください。

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