ホビーセンターカトーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ホビーセンターカトーの意味・解説 

ホビーセンターカトー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 04:03 UTC 版)

株式会社ホビーセンターカトー
Hobby Center KATO
カトー本社社屋。1・2階がホビーセンターカトー東京店。
種類 株式会社
本社所在地 日本
161-0031
東京都新宿区西落合1丁目24番10号[1]
設立 1983年8月
業種 小売業
法人番号 2011101019785
事業内容 鉄道模型、レイアウト用品販売・輸入
代表者 加藤美代子
資本金 1500万円
主要株主 株式会社関水金属
関係する人物 加藤祐治
外部リンク www.katomodels.com/hobbycenter/
特記事項:上記情報は東京商工リサーチ企業情報より
テンプレートを表示

株式会社ホビーセンターカトーは、東京都新宿区に所在する鉄道模型販売会社である。「KATO」ブランドで鉄道模型製品を製造・輸入する関水金属の子会社である。ホビセンの通称で知られ、東京都新宿区と京都府京都市下京区に店舗を構える。

東京店

2014年1月に新社屋が竣工した5階建てのカトー本社ビルの1・2階を使用[2]。自社製品(KATO製品)をはじめとする鉄道模型のショールームとして、その楽しさ・魅力・奥の深さを「生きた」展示で具体的にわかりやすく紹介、鉄道模型の普及・発展をめざすライブスポットとなっている[3]。社屋前には京急230形電車が保存展示されており[注 1] 、新社屋完成に前後して整備された。エントランスには、レールSL動輪友情の象徴といわれるイルカの群れをアレンジした記念モニュメント『飛べ! カトー!!』を設置。作者は宮田亮平[3][4]屋鋪要作のジオラマや石井竜也撮影の鉄道写真が展示されている。

KATO製品の展示・販売
鉄道模型店として国内最大級となる売り場面積(約1,450平方メートル)に[3]、KATO製品や正規輸入品を中心としたNゲージ16番ゲージHOスケールの鉄道模型製品(車両・線路・制御機器・建物・樹木・人形・アクセサリー)やレイアウト用品、補修用部品(Assyパーツ)などを展示・販売する[注 2]。2階では、ホビーセンターカトーが代理店を務めているMinitrainS[5] (2018年4月-)、PECO (2018年8月-)、バックマンきかんしゃトーマスシリーズ (2019年8月-)などの輸入製品を展示・販売している。
鉄道ビデオ放映、KATO製品に関する情報発信、修理受付、各種相談なども行うほか[3]、2階には実演コーナー、工作コーナー、サービスカウンターを設けている[4]
大形レイアウトでの鉄道模型の展示走行
店舗入ってそばに実感的な情景、長大な線路長を誇るNゲージ・HOゲージ大形レイアウト(鉄道ジオラマ)を常設[3]。Nゲージのレイアウトを囲むようにHOゲージの線路が配置されている[4]。このレイアウトは、架線柱をマグネット接続にするなどのメンテナンス性にも配慮した設計がなされ[6]、看板デザイナーが設計したミニチュアの看板など、細部にこだわった造りとなっている[6]。2階には、商品購入者を対象にした「運転体験レイアウト」も設置されている。
催事スペース

店舗2階の奥がイベントスペースとなっており、販売店向けの新製品説明会や鉄道模型クラブによる公開運転会、「ホビセンフェスティバル」[7]と名付けられた付けられた一般客向けのイベントなどが定期的に催されている。

イベントホール
本社5階にレセプションルームと屋上庭園を備える[2]。レイアウト制作教室やメンテナンス講習会、Nゲージ運転会など、鉄道模型に関する各種イベントの開催が可能[3]

沿革

旧店舗
  • 1977年7月 - 新宿区高田馬場にショールーム開設
  • 1986年5月 - 西落合に関水金属本社移転とともにホビーセンターカトー開業
  • 2001年3月1日 - 東京店2階にDCC(デジタルコマンドコントロール)関連製品の展示・販売・サポートやDCCの取付・加工販売を行う「KATOカスタムショップ」を開設[8][9]
  • 2012年
    • 11月25日 - 店舗ビル立て替え工事のため、旧店舗での営業を終了[10]
    • 12月18日 - 2014年2月16日まで歌舞伎町東新宿駅徒歩1分)にて仮営業[11]
  • 2014年2月22日 - カトー本社新社屋内にて再オープン[4]

アクセス

  • 落合南長崎駅より徒歩5分。駅A1出口から新青梅街道を渡って右に歩き、右カーブの地点からそのまま脇道に直進する。
  • ホビーセンターカトー(カトー本社)より南西方向に50m程下った所に、2011年まで日本鉄道模型の会の事務局を置いていたことでも知られる[12]関水金属の本社(西落合1-30-15)[1]が所在し、1970年代のカタログ裏表紙に掲載されていた「フランス国鉄231E型が牽引するFlèche d’Or」のタイル壁画がある。

大阪店

大阪府吹田市豊津町12-15の江坂駅近くに所在。江坂に移転する前(1980年代)は大阪市浪速区難波中の南海難波駅近くにあった[13]

2016年3月19日に「KATO京都駅店」として移転・リニューアルすることに伴い、3月10日をもって閉店した[14]

KATO京都駅店

2016年3月19日、大阪店にかわって新たに京都駅駅ビル9階にオープンした、“「和」をモチーフとした”、“新しいコンセプトショップ”[14]。東京店同様、修理カウンターを設けている[14]。オリジナルグッズも販売されている[14]。京都駅店特製品以外にも、カタログに載っている通常車種に於いてもナンバー取り付け加工済み等の軽加工品、購入して直ぐに遊べる物が多数陳列されている。「京のおもたせチビロコセット (ポケットラインの独自カラーリング)」、梅小路運転区DE10 1156嵯峨野観光鉄道予備機)やC62 2などの限定製品を扱っている。店内は非常に狭い為、ジオラマは非常に小規模となる。狭いながらもAssyパーツの在庫は豊富である。

ラウンドハウス

ホビーセンターカトーはKATO製品をベースにした自社企画品を『ラウンドハウス』ブランドで多数発売している(一般の流通ルートに乗っているため他の鉄道模型店でも購入できる)。主な製品は車両の塗装変更品[注 3]やKATO製品のメイクアップパーツ(例としては国鉄DF50形ディーゼル機関車の交換用部品、国鉄43系客車のアルミサッシ化改造を再現した窓ガラスパーツ、国鉄キハ30系気動車の前照灯をシールドビームに交換するパーツなど)である。KATOのコーポレートカラーは緑だが、ラウンドハウス製品は緑の補色である赤をパッケージに用いている。

2016年6月発売の「阪急6300系 京とれいん」からは、「ホビーセンターカトー」ブランドでの発売となった。

このほか、ファーラー社製ストラクチャー等の輸入製品、アメリカ型車両やアメリカ向け製品で使用されるカプラーパーツなどKATO USA販売の製品、T-Trak英語版規格のモジュールボードなどがホビーセンターカトー取扱商品として全国の模型店に流通している。

脚注

注釈

  1. ^ 通常は車内非公開だが、1999年12月放送のぶらり途中下車の旅都営地下鉄大江戸線)では乗務員室も公開され、車内放送も使用可能だった(実際に阿藤快が車掌体験していた)。このほか、近年では清掃イベントなどとして立ち入りが認められることがある。
  2. ^ 、他社製品も少量ながら販売されている。なお、TOMIXの公式カタログには、販売店リストに「ホビーセンターカトー東京店」の記載もある。
  3. ^ KATOの通常製品の金型を流用し、塗装を変更しただけの“タイプ”であることが多い。

出典

  1. ^ a b 会社概要”. KATO鉄道模型ホームページ. 2020年3月21日閲覧。
  2. ^ a b 関水金属 新社屋が完成。(編集長敬白) - ウェイバックマシン(2015年4月15日アーカイブ分)
  3. ^ a b c d e f ホビーセンターカトー東京 フルリニューアルオープン』(プレスリリース)共同通信PRワイヤー、2014年2月21日https://kyodonewsprwire.jp/release/2014022184502020年3月21日閲覧 
  4. ^ a b c d リニューアルした『ホビーセンターカトー東京』に一足早く潜入!”. 鉄道ニュース部 (2014年2月21日). 2020年3月21日閲覧。
  5. ^ katoshoptokyoのツイート(990133095075536896)
  6. ^ a b “巨大鉄道ジオラマの制作現場に潜入。そこには様々なヒミツが!”. 鉄道新聞. (2014年2月19日). http://tetsudo-shimbun.com/article/model/entry-103.html 2020年3月21日閲覧。 
  7. ^ katoshoptokyoのツイート(1099485015442841600)
  8. ^ RMM「RMM TOPICS 鉄道模型にも「IT時代」到来!?「KATOカスタムショップ」がDCC製品の販売を開始」『RM MODELS』No.68、2001年4月、69頁。 
  9. ^ ホビーセンターカトー「ホビーセンターカトー広告」『RM MODELS』No.68、2001年4月、108頁。 
  10. ^ ホビーセンターカトー東京店 旧店舗での営業は11月25日まで (RMMスタッフ徒然ブログ) - ウェイバックマシン(2013年3月23日アーカイブ分)
  11. ^ ホビーセンターカトー東京店 東新宿・仮店舗OPEN! (RMMスタッフ徒然ブログ) - ウェイバックマシン(2013年3月23日アーカイブ分)
  12. ^ JAM事務局移転のお知らせ - ウェイバックマシン(2012年3月2日アーカイブ分)
  13. ^ 『25-000 カトー鉄道模型カタログ』関水金属、1988年、161頁。 T4952844 250003。
  14. ^ a b c d 「KATO京都駅店」開店のお知らせ (ホビーセンターカトー) - ウェイバックマシン(2016年3月25日アーカイブ分)

関連項目

外部リンク


ホビーセンターカトー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:02 UTC 版)

関水金属」の記事における「ホビーセンターカトー」の解説

詳細は「ホビーセンターカトー」を参照 自社製品を主に取り扱うショールーム店舗で、系列会社株式会社ホビーセンターカトーが運営する店内にはレイアウト設置され自社製品展示と販売が行われる。顧客との対面窓口としての性格強く故障修理はじめとするアフターサービス受付担当するまた、ASSYパーツ(アッシーパーツ)と呼ばれる工場組立部品品揃え絶大な強みを持つ。輸入ストラクチャー製品レイアウト用品取り扱いも豊富である。なお、1977年東京都新宿区高田馬場開設されショールーム関水金属運営)は、1986年新宿区西落合カトー社屋内に移転し、ホビーセンターカトー東京店として集約された。店舗ビル建替え工事のため、2012年12月18日から2014年2月16日まで歌舞伎町で仮営業し同年2月22日カトー本社新社屋内にリニューアルオープンした。 東京店東京都新宿区西落合1丁目24番10号カトー本社1-2階京都駅店:京都府京都市下京区烏丸通小路下る東塩小路町901京都駅ビル9階)- 2016年3月19日開店 過去店舗として大阪店大阪府吹田市豊津町12番15号 があったが、 KATO京都駅店京都駅ビル9階)への移転のため、2016年3月10日をもって閉店大阪店1980年代には大阪市浪速区難波中南海難波駅近くにあったラウンドハウス(ROUND HOUSE) ホビーセンターカトーのオリジナル製品ブランド名である。ただし、ラウンドハウスブランドで発売されている車両は、一部除いて関水金属製品金型使用しているため、実車異な部分がある。そのため、製品は「タイプ」として販売している(この点は特別企画品似ている)。 KATO CUSTOMSHOP 近年DCC取り扱い本格化していることに関連してホビーセンター内に KATO CUSTOMSHOP併設パーツシール取り付け有償受け付けるほか、DCC導入相談加工サービス提供している。 保存東京都店舗敷地内には京急230形電車展示している。車内原則非公開だが、近年イベント公開されることがある

※この「ホビーセンターカトー」の解説は、「関水金属」の解説の一部です。
「ホビーセンターカトー」を含む「関水金属」の記事については、「関水金属」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ホビーセンターカトー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホビーセンターカトー」の関連用語

ホビーセンターカトーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホビーセンターカトーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホビーセンターカトー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの関水金属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS