ベオルブ家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 16:52 UTC 版)
「ファイナルファンタジータクティクスの登場人物」の記事における「ベオルブ家」の解説
「ガリオンヌにベオルブ家あり」と言われる、300年の歴史を誇る騎士の名門。代々ガリオンヌ領主に仕え、北天騎士団の団長を務める。 ダイスダーグ・ベオルブ (Dycedarg Beoulve) 37歳。ベオルブ家の長兄。北天騎士団の前団長であったが、父・バルバネスの没後、その遺言に従い北天騎士団団長の座をザルバッグに譲り、ラーグ公の軍師となった。また、公的な立場とは別にラーグ公とは幼馴染であり、その関係は主従となってからも続いているため、ラーグ公は最も信頼できる重臣の一人としてあげている。 目的のためには手段を選ばない冷酷な人物。優秀な軍師であるとともに薬物にも精通しており、非凡な魔法剣士でもある。ベオルブ家によるイヴァリースの統治という野望を抱いており、そのために邪魔な存在だったバルバネスを毒殺している。その後、ラーグ公と共謀してオヴェリア王女の誘拐・暗殺を計画する。団長の座を退いてもなお騎士団への影響力は強く、計画のために現団長のザルバックもあずかり知らぬところで騎士団を動かしていた。また、傭兵のガフガリオンに、出奔したラムザの監視役を担わせていた。 獅子戦争の終盤にて、猛毒のキノコ・モスフングスの毒を散布して戦場を混乱に陥れ、その混乱のさなかにラーグ公を暗殺する。しかし、バルバネスの死の真相を知って反旗を翻したザルバッグと、その場へ駆けつけたラムザ達の手によって討たれた。その後、事前に交渉に訪れていた神殿騎士ローファルから託されていた聖石「カプリコーン」の力でルカヴィ「憤怒の霊帝アドラメレク」へと転生し、ラムザを抹殺しようとする。専用ジョブは「ルーンナイト」。 ザルバッグ・ベオルブ (Zalbaag Beoulve) 28歳。ベオルブ家の次兄。「聖騎士」の称号を持つ北天騎士団の現団長。バルバネスやエルムドアらと並ぶ五十年戦争の英雄であり、敬虔なグレバドス教信者でもある。ベオルブの名に誇りを持っており、正義感が強い。厳格な性格で、良くも悪くも命令に忠実に行動するが、ラムザやアルマには家族思いの良き兄の一面も見せる。オヴェリア王女の誘拐を始めとするダイスダーグとラーグ公の策謀は彼には知らされていなかった。家を出奔したラムザからは、袂を分かった後も信頼されていた。その一方で、骸旅団との決戦において、人質となっていたディリータの妹のティータを無視して射撃命令を出した張本人であり、また、再会したラムザに対して激高したあまり「下賤の子」という暴言を吐いてしまうなどの振る舞いも見せる、あくまで違いの分かる特権階級出身故の高慢さと崇高さを持つ人物としても描写されている。 兄として、軍師として、ダイスダーグを信頼しており、ダイスダーグに疑念を抱くラムザに激昂するが、ラーグ公暗殺をきっかけに兄への疑問を抱きはじめる。そして、バルバネス殺害の事実を突き止めたことから、遂にダイスダーグに反旗を翻し、駆けつけたラムザと和解する。しかし、ルカヴィへと転生したダイスダーグにどこかへ転送されてしまう。その後、ヴォルマルフの手によってルカヴィの眷属へと転生させられてしまい、聖地ミュロンドにおいて自らの意思に反してラムザと戦うことになる。専用ジョブは「アークナイト」。 ラムザ・ベオルブ 主要人物参照。 アルマ・ベオルブ 主要人物参照。 バルバネス・ベオルブ (Barbaneth Beoulve) ラムザの実父であり、騎士として最高位を意味する「天騎士」の称号を持つ騎士。ゲーム開始時には既に故人。使用人の一族だったディリータに目をかけ、いずれはラムザの片腕になることを望んでいた。五十年戦争では北天騎士団を率いて凄まじい活躍を見せ、作中では、戦況的に優勢だったオルダリーアがイヴァリースとの和平交渉に応じたのは、オルダリーア軍が彼を恐れたためとされている。五十年戦争末期に病没しているが、実際は息子のダイスダーグによる、病死に見せかけた毒殺だった。 絶大な武勲と確かな実力を持ちながら、ラーグ公爵家の一武人としての生涯に満足しており、自身の利益や貴族社会のことよりも常に民の生活を優先に考えていた。そのため、獅子戦争以降にベオルブ家の名声に陰りが差す中でも、彼だけは平民達に英雄として慕われ続けていた。野心を抱くダイスダーグは、バルバネスを内心では「戦争バカ」などと罵っており、やがて前述の暗殺に至った。
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