ブレイクビーツとは? わかりやすく解説

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ブレイクビーツ

ドラムパートやリズムセクション一部分サンプリングしたものヒップホップダンサブルサウンドなどのリズムトラックで使われる。たとえば2小節くらいのブレイクビーツをサンプリング・マシンなどで何回繰り返しループという手法リズム構築する楽器屋などで、ドラムのブレイクビーツ集・ベースのブレイクビーツ集などなど千種類のブレイクビーツをCDCD-ROMの形で購入できる。もともと、クラブDJたちがアナログ盤LP)を回し楽曲一部分リピートループ)させて、ビート作り出していたのがブレイクビーツの原点

ブレイクビーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 06:47 UTC 版)

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ブレイクビーツは、音楽制作の方法。または音楽のジャンル。以下の複数の概念を指す。

  1. ターンテーブルの奏法英語版レコードドラム演奏のフレーズループ再生英語版、またはスクラッチ英語版すること[1]
  2. 音楽制作の方法および音楽ジャンルの名。ドラム演奏のフレーズを、サンプラー波形編集ソフトウェアなどを使用してサンプリングし、ドラムループとして使用したり、分解してシーケンサーで組み立て直すこと。またはそのようにして制作された楽曲[2]
  3. 1や2の元となる楽曲において、ドラム演奏のみになっているブレイク英語版の部分[3]

概要

その発見は、一般に1970年代にクール・ハークによってなされたと言われている。ハークはプレイヤーのトーン・アームに触れずに、レコードをスピンさせる方法で、ブレイクを再生した[4]。なお、アフリカ・バンバータは自身が発見したとしている。クール・ハークの「ブレイクビーツ」思想とともにヒップホップの制作方法として広まり、以降ドラムンベースなど様々なエレクトロミュージックに広く用いられる。サンプリングされたドラムフレーズを、時間軸に沿って単音、もしくは任意の数(=音価)のサンプルに切り分け、それらをシーケンサーなどを用い元々のフレーズとは異なる順序で演奏し新たな楽曲を構成していく。分解されるドラムフレーズの素材には、新規に録音されるもののほか、既存の楽曲から抜き出したものを使用することもある。

主なブレイクビーツ

  • ジェームス・ブラウン(James Brown) - "Funky Drummer"(ファンキー・ドラマー)
  • ジェームス・ブラウン(James Brown) - "Funky President"(ファンキー・プレジデント)
  • Lyn Collins:リン・コリンズ - "Think(About It)"(シンク・アバウト・イット)
  • The Honeydrippers:ハニードリッパーズ - "Impeach The President"(インピーチ・ザ・プレシデント)
  • Incredible Bongo Band;インクレディブル・ボンゴ・バンド - "Apache"(アパッチ)
  • クール&ザ・ギャング(Kool & the Gang) - "N.T"(N.T)
  • The Mohawks:モホークス - "The Champ"(ザ・チャンプ)
  • Skull Snaps:スカル・スナップス - "It's A New Day"(イッツ・ア・ニュー・デイ)
  • スライ&ザ・ファミリー・ストーン (Sly & The Family Stone) - "Sing a Simple Song"(シング・ア・シンプル・ソング)
  • ボブ・ジェームス (Bob James) - "Take Me to The Mardi Gras"(夢のマルディグラ)

サブジャンル

アシッド・ブレイクス

サイケデリック・ブレイクス

ビッグ・ビート

プログレッシブ・ブレイクス

関連項目

脚注

  1. ^ Electronic Music 101: What Are Breakbeats? - Magnetic Magazine” (2019年7月19日). 2021年2月19日閲覧。
  2. ^ Breakbeat 音楽”. 2021年2月19日閲覧。
  3. ^ Video explains the world's most important 6-sec drum loop 01:10”. 2021年2月19日閲覧。
  4. ^ Necroguttural (2016-12-07), Hip-Hop Evolution - "Grandmaster Flash" The Origin of Scratching on Vinyl, https://www.youtube.com/watch?v=oA-OpvH4CIQ 2017年12月9日閲覧。 

外部リンク


ブレイクビーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 01:15 UTC 版)

クール・ハーク」の記事における「ブレイクビーツ」の解説

1973年8月11日18歳の時、1520セグウィック通りのレクリエーションルームで開かれたパーティーにて、ハークヒップホップ音楽原本となるスタイルレコードビートの重い短い一部分抜き出す)を作り出すこのようなビート多くかかった部分(「ブレイクとよぶ)はダンサー達の最も好む所だったので、彼はそこを取り出し変化加えて、後に延長していくようになる2つターンテーブル利用にて、1枚レコードブレイクかかっている間に、2枚レコードブレイク部分を流す用意をしておき、その2つの短いブレイク部分次から次へ流していくという過激な発想うみだす。この斬新なアイデアハークは「メリーゴーランド」と呼んだ初期メリーゴーランドジェームス・ブラウンの 「Give It Up or Turnit A Loose」( "Now clap your hands! Stomp your feet!"という下りから)のブレイクから ザ・インクレディブル・ボンゴバンドの「Bongo Rock」、そしてベーブ・ルースの「The Mexican」という構成であったアメリカのテレビ番組ヒストリー・ディテクティブスはこう言う。 「クール・ハークはダンスブレイクを延長しダンサー踊らせMCラップをする機会与えた。彼はヒップホップ文化革命基盤築いたのである。」

※この「ブレイクビーツ」の解説は、「クール・ハーク」の解説の一部です。
「ブレイクビーツ」を含む「クール・ハーク」の記事については、「クール・ハーク」の概要を参照ください。

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