ファーンズワース・ライトの時代とは? わかりやすく解説

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ファーンズワース・ライトの時代(1924年5月号~1940年4月号)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 06:18 UTC 版)

ウィアード・テイルズ」の記事における「ファーンズワース・ライトの時代(1924年5月号~1940年4月号)」の解説

2代目編集長ファーンズワース・ライトen:Farnsworth Wright)は、同誌の看板編集長となったライト自身小説書いていたはずだが、本人忘れてしまったと振り返っている。192ページになる豪華版1924年5・6・7合併号は、ベアードの名前で発刊されたが、実質ライトとオーティス・クラインが編集したライトパーキンソン病苦しんでおり、自分署名することも出社退社にも助け要るほどだった。彼の名前で発刊され最初の刊は1924年11月号で、それ以降定期的に発刊されるようになった。彼は、ベッドシーツサイズだった印刷用紙を元のサイズ戻し作家たちへの支払い率を最終的に1語、1.5セントにまで上げた。 しかし、ライト采配と関係なく親会社ポピュラー・フィクション・パブリッシングは『オリエンタル・ストーリーズ』を発刊し3年間、売り上げ不振となり社長コーネリアス辞めるまで続けられた。1930年銀行資本凍結しこの年発刊は、2・3合併号、4・5合併号、6・7合併号の隔月移行し8月号から通常復帰した1938年コーネリアス引退するウィリアム・J・デラニーがポピュラー・フィクション・パブリッシングを購入したライトウィアード・テイルズ社員にも株式分配されシカゴニューヨークにあった二つ編集事務所ニューヨーク移されライト移住したデラニー経営者となると方針転換され1939年2月号は、144ページから160ページ増量し値段引き上げられた。これは収益向上させるめだったが、裏目に出る同年9月号にも128ページにまで減らされ値段25セントから15セント引き下げられた。それでもダメージ抜けず1940年1月号からは隔月になり、これが廃刊まで続いた1940年3月ライト辞表提出した。これが健康上の理由だったのか売り上げ不振責任感じたのかは、不明となっている。 ライトは、ベアードよりも多く作家多く選択肢持っていたにもかかわらずラヴクラフトスミスクイン作品掲載し続けた。但し、ラヴクラフト代表作である「狂気の山脈にて(At the Mountains of Madness)、「インスマウスの影(Shadow Over Innsmouth)」、「クトゥルフの呼び声(The Call of Cthulhu)」は掲載拒否されスミスの描くヒロイック・ファンタジーハイパーボリアもの」の多くもまた同様に掲載拒否されている。このこともあってラヴクラフトライト対す評価低く商業主義者と断じていたこともある。 ライトは、新たな作家としてハリー・フーディーニロバート・ブロックロバート・E・ハワードC・Aスミスフランク・ベルナップ・ロングオーガスト・ダーレスエドモンド・ハミルトンなどを起用した。また彼は脚本家テネシー・ウィリアムズ作品最初に出版したことでも知られるなかでも特筆すべきは、1933年から同誌の表紙画家として、ファッション・デザイナーイラストレーターマーガレット・ブランデージen:Margaret Brundage)を起用したことである。彼女はセミヌードもしくは裸体あるかのように見え刺激的なポーズうら若き美女(そしてもちろん怪物悪漢たち)をモチーフにし、「Damsel in distress」のテーマのもと、多く素晴らしイメージ作り出した。彼女の作品あまりに扇情的過ぎるとして大論争起こした一方、同誌の売れ行き大い貢献した。更にライトはファンタジーアート史上重要な2人アーティストヴァージル・フィンレイハネス・ボク世に出したことでも知られる。 しかし1936年6月ハワード自殺し、翌1937年3月にはラブクラフト病没1939年2月ライバル誌『ストレンジ・ストーリーズ』、3月に『アンノウン』が参入したことなど不運続き1940年6月には持病であったパーキンソン病によってライト自身死去。『ウィアード・テイルズ』の第二期は、終焉迎える。

※この「ファーンズワース・ライトの時代(1924年5月号~1940年4月号)」の解説は、「ウィアード・テイルズ」の解説の一部です。
「ファーンズワース・ライトの時代(1924年5月号~1940年4月号)」を含む「ウィアード・テイルズ」の記事については、「ウィアード・テイルズ」の概要を参照ください。

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