ファースト・ナショナル社とは? わかりやすく解説

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ファースト・ナショナル社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:41 UTC 版)

チャールズ・チャップリン」の記事における「ファースト・ナショナル社」の解説

ミューチュアル社はチャップリン生産本数減少腹を立てず契約友好的な関係のまま終了したチャップリン契約スケジュール縛られ映画作りによる品質低下懸念しこれまで以上に独立することを望んだチャップリンマネージャーだったシドニーは、「今後どんな契約を結ぶとしても必ず条項にしたいものがひとつある。それはチャップリンには必要なだけの時間と、望み通り予算与えられるということである。私たち目指すのは量ではなくて質なのだ」と表明した1917年6月17日チャップリン新しく設立されたファースト・ナショナル社(英語版)と「100万ドル契約」と広く呼ばれた配給契約結んだ。この契約ではチャップリン自らがプロデューサーとなり、会社のために8本の映画完成させる代わりに作品1本あたり125000ドル前金受け取ることが決定したチャップリンハリウッドサンセット大通り英語版)とラ・ブレア通り英語版)が交差する角に面した5エーカー土地に、自前スタジオであるチャップリン・スタジオ(英語版)を建設し1918年1月完成した。このスタジオ地域外観にうるさい近隣住民安心させるため、イギリス田舎コテージ並んだような外見をもつように設計された。こうしてチャップリン自由な映画製作環境手に入れ以前よりも膨大な時間労力をかけて映画作るようになったまた、それまで1巻物や2巻物の短編映画を主に作っていたが、この頃からは3巻物の中編映画作るようになった新し契約先での最初作品は、同年4月公開の『犬の生活』である。この作品チャップリン小さな放浪者一種ピエロとして扱いコメディ映画複雑な人間的感情与えた大野は、この作品心優しい小さな放浪者キャラクター完成したとしている。この作品チャップリン芸術的評価決定的なものとなり、フランスの映画批評家ルイ・デリュックは「映画史上初のトータル芸術作」と呼んだ1918年4月チャップリンダグラス・フェアバンクスメアリー・ピックフォードとともに第一次世界大戦のための自由公債英語版募集ツアー駆り出され、約1ヶ月アメリカ国内遊説したワシントンD.C.演説した時には興奮余り演壇から足を滑らし当時海軍次官補をしていたフランクリン・ルーズベルト頭上転げ落ちたという。さらにチャップリンアメリカ政府のために、公債購入促進訴え短編プロパガンダ映画公債』を自費製作した次作『担へ銃』では戦争コメディ化し小さな放浪者塹壕兵士変えた周囲悲惨な戦争からコメディ作ることに反対したが、喜劇悲劇近似性を意識していたチャップリン考え揺るがなかった。この作品大戦休戦協定締結直前公開されチャップリン映画として当時最高の興行記録打ち立てた

※この「ファースト・ナショナル社」の解説は、「チャールズ・チャップリン」の解説の一部です。
「ファースト・ナショナル社」を含む「チャールズ・チャップリン」の記事については、「チャールズ・チャップリン」の概要を参照ください。

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