ファースト・バージョン 〜 ベーシック・トラック
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「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」の記事における「ファースト・バージョン 〜 ベーシック・トラック」の解説
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のレコーディングは、1968年7月25日にEMIスタジオのスタジオ2で開始された。この日のセッションは、ハリスンがアコースティック・ギター(ギブソン・J-200)で弾き語り、それに対してポール・マッカートニーが曲に合うようにハーモニウムでコードを弾くという形式で行われた。この日に録音されたテイク1が『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』、テイク2が2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉』に収録された。 8月16日にバンド編成でのレコーディングが開始され、ヘヴィなアレンジが施された。レコーダーのトラック1にマッカートニーのベース、トラック2にハリスンのアコースティック・ギター、トラック3にレノンのオルガン、トラック4にリンゴ・スターのドラムが録音された。14テイク録音されたなかから、最終テイクがベストとされ、2本目のテープにリダクション・ミックスする際に、ドラムとベースがトラック1、オルガンとアコースティック・ギターがトラック2にまとめられた。なお、この過程でギターの音にフランジャーがかけられ、テープの回転速度が通常よりも遅くなった。このためテンポが落ちて、キーも1音半低くなった。 9月3日のセッションでは初めて8トラック・レコーダーが導入された。この日のセッションで、テイク15が8トラック・レコーダーに移されてテイク16となり、これに対してハリスンは、2年前に「アイム・オンリー・スリーピング」のセッションで行ったように逆回転のギターソロが加えられたが、このテイクは破棄された。5日に8月22日のセッションを最後に離脱していたスターが復帰。この日もオーバー・ダビングが行われたが、2番目のバージョンも没となった。その後、3番目のバージョンの制作が開始された際、テイク数は17となっていたが、ハリスンはこれを「テイク1」と称した。その後27テイク録音された中から、テイク25がマスターに選ばれた。なお、最終テイクとなったテイク27は、2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉』のCD5に収録された。
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