ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
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「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(While My Guitar Gently Weeps)は、ビートルズの楽曲である。1968年に発売されたオリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』に収録された。作詞作曲はジョージ・ハリスンで、歌詞はビートルズのメンバー内で生じた不和についての言及とされている。本作のリードギターはハリスンの友人であるエリック・クラプトンが演奏しており、雰囲気の悪さを緩和する役割も果たしたが、クレジットには記載されていない[5]。
注釈
- ^ 日本でシングルカットされた際の邦題は「マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
- ^ 8月22日に行われた「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」のリハーサル時にリンゴ・スターの演奏に納得いかなかったマッカートニーが度々注文をつけたことにより、スターが激怒してスタジオを飛び出して一時的に脱退することとなった[23][24][25][26]。テレビシリーズ『ザ・ビートルズ・アンソロジー』で、スターは「確かに僕は脱退した。もうやっていられなかったから。そしたら『君は世界一のロックンロール・ドラマーだ。帰って来い。愛してる』という電報が届いた。スタジオに戻ったら、ジョージがスタジオのあちらこちらに花で飾ってくれていた。あのちょっとした危機を乗り越えたところで、『ホワイト・アルバム』が本格的にスタートした」と振り返っている[27][20]。
- ^ ビートルズが設立したアップル・コアの傘下企業でジョン・レノンとポール・マッカートニー以外の作品の版権を管理する会社。現在は解散している。
- ^ 2016年に公開された映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(日本語吹替版)のエンディングテーマとして使用された。
- ^ 音楽学者のウォルター・エヴェレットは、曲のコーダにレノンがトレモロをかけたギターで弾いたフレーズが含まれている可能性を示している[34]。
出典
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- ^ “ビートルズ、『LOVE』の10周年を記念して“While My Guitar Gently Weeps”の映像を公開”. BandLab UK (2016年6月29日). 2020年1月23日閲覧。
- 1 ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスとは
- 2 ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスの概要
- 3 背景
- 4 レコーディング
- 5 リリース・評価
- 6 ハリスンによるライブでの演奏
- 7 カバー・バージョン
- 8 脚注
固有名詞の分類
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