ヒトラーの台頭とドレクスラーの党首就任とは? わかりやすく解説

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ヒトラーの台頭とドレクスラーの党首就任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 13:00 UTC 版)

国民社会主義ドイツ労働者党」の記事における「ヒトラーの台頭とドレクスラーの党首就任」の解説

ヒトラー自身が党を指導するようになってから党員聴衆急増したことを印象付けようとして初期の党を実際以上に小政党描こうとする傾向があり、『我が闘争』の中では1919年10月16日の「ホフブロイハウス」での集会聴衆111人、11月13日の「エーベルブロイケラー」での集会130人、12月20日の「ドイチェス・ビアホール」での集会を140人だったとしているが、ミュンヘン警察情報部や軍情報部記録によればどの集会300程度聴衆あったようである。党はトゥーレ協会後援もあって、300程度聴衆コンスタント集め組織力結党時から持っていたとみられるとはいえヒトラーが党の存在一般民衆広めよう精力的に活動し彼の巧み演説人気博して党勢の拡大つながったことは事実である。ヒトラー演説のうまさに加え、党最初有給幹部ヒトラー軍隊仲間だったルドルフ・シュスラー(Rudolf Schüßler)らの支持受けていたため、ヒトラー党内における地位無視できないものとなった10月16日の「ホフブロイハウス」での集会から党は入場料徴収会場内での寄付金募集を行うようになった入場料徴収寄付金募集というのは右翼運動としては新しい形態だったが、これにより党財政安定した初期の党委員会会議ヘーレン通り酒場「アルテス・ローゼンバート」の一室行われること多かった。党に送られてきた市民党員からの手紙を読んだり、返信書いたり、集会打ち合わせをしたり、政治問題議論をしていた。しかしヒトラーはこうした委員会在り方を「おしゃべりクラブ」と呼んで、その不活発さにいら立っていた。 12月11日ヒトラードイツ労働者党党改革案を提出し、党委員会公開党員集会選出されること、また党委員会党綱領にのみ従いトゥーレ協会から完全独立した委員会になることを要求したトゥーレ協会員で党を特殊意識育て秘密政治サークル留めようとしていたハラー議長はこれに怒ってヒトラー対立したが、結局ハラー敗れ、翌1920年1月ハラーは党を出ていくことになった12月22日にはこれまでも党集会場一つとして使ってきた酒場「シュテルンエッカーブロイ」内の一室賃貸し小さな本部事務所設けた。この賃貸契約書に党を代表して署名しているのはヒトラーである。 1920年1月5日ドレクスラーヒトラー議長であったハラー解任し、ドレクスラーが新議長就任したハラートゥーレ協会員として党を後援する立場にあったため、彼の追放により党とトゥーレ協会直接の関係は切れることとなったドレクスラー新党首の下でヒトラー第一宣伝部長に就任した

※この「ヒトラーの台頭とドレクスラーの党首就任」の解説は、「国民社会主義ドイツ労働者党」の解説の一部です。
「ヒトラーの台頭とドレクスラーの党首就任」を含む「国民社会主義ドイツ労働者党」の記事については、「国民社会主義ドイツ労働者党」の概要を参照ください。

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