ハッジ中の事故・事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:18 UTC 版)
ハッジの間には、数百人もの人々の命を落とす多くの事故や事件が起こる。最悪な事件は、大多数の人間が、ジャムラの周りに集まり投石を行っている際に起こっている(ジャマラート橋を参照)。2006年1月12日に起きたときは、350人の人々が亡くなった。また、多くの人々が狭い区画の中にいる時には、将棋倒しが起こることも多い。 将棋倒し 1990年7月2日:Al-Ma'aisimトンネルで将棋倒しが発生、巡礼者1,426人死亡 1994年5月23日:儀式での投石中に将棋倒しで、270人が死亡 1998年4月9日:ジャマラート橋で事故が発生118人圧死、180人が負傷 2001年5月5日:儀式での投石中の将棋倒しで、35人が死亡 2003年2月11日:儀式での投石中の将棋倒しで、14人が死亡 2004年2月1日:儀式での投石中の将棋倒しで、251人が死亡、244人が負傷 2006年1月12日:儀式での投石中の将棋倒しで、少なくとも346人が死亡し、289人以上が負傷 2015年9月24日:ジャマラート橋に別方向から来た2つの大グループが殺到し将棋倒しが発生、少なくとも2,181人が死亡(2015年メナー群衆事故) 火事 1975年12月:可燃性ガス缶が原因でテントが燃え、200人の巡礼者が死亡 1997年4月15日:テントが燃え、343人死亡、1,500人負傷(現在はテントを耐火性に変更) 2011年11月1日:2台のバスが移動中、先頭のバスから煙が出ているのを発見。無線で停止と避難を呼びかけたが、夫婦2人が3回の爆発に巻き込まれ死亡 暴動・テロ 1987年7月31日:イラン人巡礼団の反米デモ隊が、サウジアラビアの警官隊と衝突し、少なくとも400人が死亡、1,000人以上負傷 1989年7月9日:2個の爆弾が爆発し、1人死亡、16人が負傷。当初イランの工作員の犯行とみられていたが、クウェートのシーア派イスラム教徒16名を処刑した。 航空事故 1973年1月22日:ロイヤル・ヨルダン航空のボーイング707がナイジェリアカノで墜落し、メッカから戻る予定だった巡礼者176人が死亡した。 1974年12月4日:マーティンエアー138便がスリランカコロンボ近郊に墜落した。この事故でインドネシア人の巡礼者182人と搭乗員9人が死亡した。 1978年11月15日:アイスランディック航空001便墜落事故によって、183人が死亡 1979年11月26日:パキスタン国際航空740便が旧ジェッダ国際空港から離陸した直後に墜落した。156人が死亡 1980年8月19日:サウジアラビア航空163便火災事故によって、301人死亡 1991年7月11日:ナイジェリア航空2120便墜落事故によって、261人死亡 その他 2006年12月:243人が死亡、多くが高齢者で巡礼の疲れと気温によるものであるとサウジアラビア政府は発表している。 2006年12月:バス事故によって、イギリス人3人が死亡、34人が負傷 2006年1月5日:Al Ghazaホテル倒壊で76人死亡、64人が負傷 2011年11月:交通事故でアフガニスタン人13人が死亡し、数十人が負傷 2015年9月11日:クレーンがモスクに落下、107人超が死亡、230人以上が負傷
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